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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

癌の骨への転移

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女性では乳癌、男性では前立腺癌が骨への転移が起こりやすい

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credit:  骨シンチグラフィ検査装置、東芝メディカルシステムズ

 

骨に転移する癌

癌が進行すると、癌は体の様々な臓器や組織に転移する。女性では、乳癌が、男性では前立腺癌が骨に転移しやすい。

 

X線撮影

癌が骨へ転移すると、骨の痛みは限局痛又は関連痛として現れる。X線撮影により骨芽球または骨の溶解が認められる。前立腺癌では骨芽球が、多発性骨髄腫では骨の溶解を検出。他の癌では骨芽球と骨の溶解が共に現れる。

 

骨シンチグラフィ検査

骨への転移がX線検査で認められる場合は、骨シンチグラフィ検査により骨転移による骨折リスクを調べることができる。

骨シンチグラフィ検査で骨をスキャンして、癌の骨への転移や、治療の効果が判明する。骨シンチグラフィ検査では骨の溶解は検出できないので、多発性骨髄腫の場合は骨格の検査が必要となる。

治療

癌転移により骨がもろくなっている場合は、骨に痛みが現れる。この場合は、体外照射療法で治療する。骨への転移が多数ある場合は、全身化学療法又はホルモン療法により症状が緩和する。病的骨折や切迫骨折は外科手術で修復する。

 

予防

乳癌、前立腺癌、及び多発性骨髄腫の場合は、ビスホスホネートを投与する。この薬剤は破骨細胞の活動を阻害し、骨の吸収を防ぐ。この薬剤により骨に障害が現れる時間を延ばすことが可能。この結果、転移性乳癌患者の延命が期待できる。この薬剤は効果が最大となり、合併症のリスクが最小となるように用量と投与期間を定める。