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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

進行性乳癌と転移性乳癌

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乳癌が進行した場合の治療は患者の病気の治癒ではなく、症状緩和が中心となる

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ステージIIIの乳癌

局所進行性又は外科切除不能なステージIIIの乳癌は乳癌全体の10%を占める。

ステージIIIの乳癌は大きな原発性腫瘍か、リンパ節又は皮膚又は胸壁への腫瘍の浸潤を特徴とする。炎症性乳癌はステージIIIの乳癌に分類される。臨床症状として乳房の腫れ、熱感、紅斑が見られる。患者により、しこりが現れないこともある。

局所進行性乳癌患者の3分の1は診断時には遠隔転移があるため、患者に症状がなくとも他の臓器への転移の検査が行われる。診断は細心吸引法又はコア生検法で行われ、乳癌と遠隔転移癌は複数の癌治療を治療して行われる。

外科手術による乳癌切除前に数ヶ月間、ホルモン療法又は化学療法により腫瘍の増殖を抑える。

乳癌切除後、残った癌細胞を死滅させるために放射線療法を行う。さらに、化学療法、ホルモン療法、抗HER2療法、又はこれらを組み合わせた治療が検討される。これら併用療法により5年生存率は約50%になる。

ステージIV及び転移性乳癌

進行性乳癌はほとんど治癒することがないが、治療により症状の軽減や防止することができる。

転移性乳癌と診断された患者の平均余命は2から3年であるが、少数ではあるがそれ以上生存した患者も報告されている。

転移性乳癌患者は症状があるか、医療機関での検査で異常が見つかる。転移性乳癌は乳癌患者全体の10%。進行性乳癌は以前に乳癌の治療を受けた患者で多く見られる。

乳癌は主に骨、軟組織、肺、肝臓、及び脳に転移する。転移が疑われるときは、血液検査、病理検査、及び放射線検査により転移の位置と進行度を調べられる。

病理検査により、乳癌の再発、他の病気の除外、およびER、PR、及びHER2などの癌細胞の生物学的特徴を調べることが重要。腫瘍マーカ(例えば、癌胎児性抗原CA-2729)は治療効果の評価に使用されるが、乳癌の再発の評価はできない。

外科手術は胸壁、脳、骨、などの転移に限定的に行われる。

進行性乳癌の主要な治療は放射線療法である。胸壁、脳、骨、などの転移の治療でも放射線療法が行われる。播種性癌では全身療法が行われる。

進行性乳癌や転移性乳癌では症状の軽減、最小の副作用、及び合併症の防止のための治療が行われる。