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コロニー刺激因子 ― G-CSFとGM-CSF

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抗癌剤による減少した白血球を増加させ、感染症を防止する

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credit:  コロニー刺激因子製剤フィグラスチム、SANDOZ

 

コロニー刺激因子

癌治療のため化学療法を行うと、血球が減少する。白血球の減少は患者の感染のリスクが高くなる。

コロニー刺激因子は前駆細胞を好中球やマクロファージなどへの分化を促進する他, それらの前駆細胞にコロニーを形成させる刺激を与えるタンパク質である。

 

好中球とマクロファージ

好中球やマクロファージは白血球の一種で、感染と戦うために重要な役割を果たしている。好中球のレベルが基準値を下回ると(好中球減少症)、感染と戦うことができなくなる。好中球減少症になると発熱が起こる(熱性好中球減少症)。熱性好中球減少症は命にかかわる感染症である。

 

種類

主なコロニー刺激因子としてG-CSFとGM-CSFの2種類がある。

G-CSFは顆粒球コロニー刺激因子で好中球の産生を促進させ、GM-CSFは顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子で好中球とマクロファージの産生を促進させる。

抗癌化学療法での使用

コロニー刺激因子は抗癌剤の副作用である白血球減少に対処するために使用される。

コロニー刺激因子の投与により、白血球を増加させ感染が防止できるので、患者は所定の用量で日数の抗癌剤治療を受けることができる。

さらに、コロニー刺激因子は高用量の化学療法や幹細胞移植を受けるときにも使用できる。

 

コロニー刺激因子の副作用

コロニー刺激因子は忍容性に優れているが、副作用としては骨に痛みがでることがある。まれに、アレルギー反応や心臓や肺に軽度の異常が現れる。