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医学よもやま話

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乳房に異常を感じたら、乳癌の僅かな可能性でも完全に排除する

癌治療

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乳癌の症状と診断

 

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credit:  マンモグラフィ画像、UMMC

 

乳癌の発見

乳癌は通常マンモグラフィで病変として、又は乳房の状態の変化として検出できる。状態の変化としては、しこり(非対称の肥厚)、乳首からの分泌物、あるいは乳房又は乳首の形状の変化がある。

 

乳房パジェット病と炎症性乳癌

乳癌にはさらに乳房パジェット病と炎症性乳癌がある。乳房パジェット病は乳房の皮膚と乳管の腺癌であり乳首の表皮剥離が起こる。炎症性乳癌は赤発、熱感、浮腫などの症候を伴う。乳腺炎と誤診されやすい。

 

乳頭分泌物

乳癌では乳首から分泌物がでることがある(乳頭分泌物)。分泌物が澄んでいたり、血が混じっていたらマンモグラフィ及び組織採取による病理検査が必要になる。

乳管造影や乳管内視鏡を使用して誘発病変を特定する。乳頭分泌物に血が混じっている場合は良性の乳管内乳頭腫の可能性もある。

 

乳房の痛み

閉経前の女性では月経前症候群として乳房に痛みが現れる。この痛みは乳癌の可能性もある。乳房の特定の部位に不定期の痛みがある場合は両乳房のマンモグラフィ検査を受ける必要がある。検査結果が陰性の場合でも超音波検査とMRI検査により乳癌の僅かな可能性も排除する。

 

診断

マンモグラフィ検査で乳癌が疑われるときや、患者自身でしこりや乳頭分泌物など乳房の異常を見つけたときは癌の検査を受けなければならない。臨床的に不顕性な病変は、病理学検査の結果に基づいて診断がなされる。

 

病理検査

細針吸引生検とコア針生検は標準的な乳癌病理検査法として従来の切開による生検の代わりに行われている。これらの病理検査は乳房にしこりのある患者に対して行われる。乳房にしこり以外の病変のある患者に対しては、マンモグラフィ、超音波、又はMRIを使用した病理検査が行われる。

定位又は超音波によるコア針生検法は切開による生検と同程度の精度があるが、合併症にかかるリスクは低い。これらの病理検査により正確な診断と適切な治療が可能になっている。