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医学よもやま話

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冠動脈バイパス移植手術の適応症

循環器科 外科

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日本では、バイパス手術は経皮冠動脈形成術より安全で、合併症も少なく、より確実な手術である

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credit:  狭窄血管、Homeopathic Treatment

冠動脈バイパス移植手術

冠動脈バイパス移植手術は冠動脈の狭窄又は閉塞部を患者から採取した他の血管と入れ替えて心筋の血行を改善する手術法。

冠動脈バイパス移植手術の目標は症状を抑え、余命を長くすること。手術の適応患者は左冠動脈又は3主要冠動脈狭窄、完全冠動脈閉塞、左心室不全、及び糖尿病など複雑な病状がある。左前下行枝に狭窄があるか、他の治療法で改善しない場合に、冠動脈バイパス移植手術を受けている。

 

症状の緩和

狭心症患者の移植可能な冠動脈に重度の狭窄があり、休息時やストレスにより、心筋に虚血が生じるとき、冠動脈バイパス移植手術により狭心症の症状が改善する。臨床試験結果によれば、冠動脈バイパス移植手術後は患者の狭心症の症状は他の治療(薬物療法または経皮冠動脈形成術)を受けた場合よりも改善することが判明している。

心不全が断続的に起こる症状を狭心症同等症状とよぶ。この症状も虚血症により現れ、冠動脈バイパス移植手術で症状が軽減する。休息時に心不全の症状が現れる患者は診断が容易ではないが、ドブタミン負荷超音波心臓検査や陽電子照射断層撮影(PET)により(休息時虚血の)不活発な心筋の部位を検出して、バイパス移植手術で冠動脈の狭窄を改善し、心不全の症状を軽減させる。

高い生存率

軽度から中度の慢性安定性狭心症患者で、左冠動脈の直径の50%以上が狭窄、冠動脈3本が狭窄、近位の左前下行枝と共に冠動脈2本が狭窄、左心室不全、又は検査結果が強い陽性を示した場合、最初の冠動脈バイパス移植手術における生存率は最初の薬物療法よりも生存率が高い。

ST上昇型急性心筋梗塞患者では、血栓溶解療法又は経皮冠動脈形成術が効果がなく、虚血状態が継続し、心筋の広い領域が壊死の危険性がある場合に冠動脈バイパス移植手術が行われる。

心筋の非梗塞部の虚血により梗塞後の狭心症又は血行動態が不安定になる患者に対して冠動脈バイパス移植手術が行われる。乳頭筋破裂、心室隔壁破裂、及び心筋自由癖破裂、を含む心筋壊死は命にかかわる症状で破裂部位を緊急に修復しなければならない。その際、冠動脈バイパス移植手術も行われる。

 

経皮冠動脈形成術の失敗

経皮冠動脈形成術で主要の冠動脈の狭窄が修復できないときで、閉塞のおそれがあるときは、緊急冠動脈バイパス移植手術が行われる。

 

冠動脈バイパス移植の再手術

冠動脈又は移植した血管に狭窄が生じた場合は虚血症が再発する。移植した血管にアテローム性動脈硬化が現れた場合は非安定性病変であり重大な心臓疾患を引き起こす。特に左前下行枝又は複数の冠動脈血管に重度な狭窄がある場合は、危険であり、再手術が必要。

最初の冠動脈バイパス移植手術と比較して再手術は困難で危険であるが、多くの治療実績のある医療機関で手術を受ける必要がある。

 

他の心臓病手術との同時手術

心臓弁又は大動脈の手術を行うときで、主要な冠動脈血管の直径の50%以上に血管造影検査で狭窄が認められるときは、同時に、冠動脈疾患に対する予防として冠動脈バイパス移植手術を行う。