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医学よもやま話

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立ちくらみと失神の原因と傾斜テーブル検査

循環器科

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立ちくらみや失神は神経または心臓の異常で起こる

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credit: Tilt Table Testing, Johns Hopkins Medicine

 

立ちくらみと失神の原因

立ちくらみや失神は心拍出量の減少(徐脈性不整脈、頻脈性不整脈、左右心房流入・流出閉塞)、反射性血管運動安定性異常(血管迷走神経性、環境性、又は頚動脈洞性失神)、又は起立性低血圧により生じる。

 

神経疾患(片頭痛、一過性虚血性発作)でも短時間意識を失うことがある。病歴、臨床検査、及び心電図検査で失神の原因を調べる必要がある。

 

不整脈による失神は前触れが無く突然生じる。労作による失神又は労作直後の失神は大動脈狭窄及び肥大性閉塞性心筋症の可能性が高い。中枢神経疾患、心拍出量低下、又は頸動脈の精密検査が必要。

 

心疾患患者で病歴、生理検査、及び心電図検査で失神の原因が解明できないときは、携帯型心電図検査で不整脈を調べる。

 

心疾患を発症していない患者では傾斜テーブル検査で反射性血管運動安定性異常を調べる必要がある。

傾斜テーブル検査

傾斜テーブル検査は神経心臓性失神の確定診断に使用。検査では、頭を上にして行われ、心拍と血圧を計測。

患者は仰向けで検査台の上で横になる。

基準の心拍数と血圧値の測定後、検査台を60分間、60から80度傾斜させる。

医療機関によっては検査用誘発薬としてイソプロテレノール又はニトログリセリンを使用する。

心拍数および血圧が急激に降下し、症状(失神)が現れた場合は検査結果は陽性。

偽陽性の場合も少なくないので、神経心臓性失神の確定診断又は失神の原因が構造的心疾患や他の原因が排除された患者に対する確定診断での使用が推奨されている。