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医学よもやま話

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腹膜癒着

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開腹手術の合併症は時間が立ってから腸閉塞となって現れることがある

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腹膜癒着が起こると、小腸閉塞を併発することが多い。腹膜癒着は開腹手術の合併症として起こる。腹腔内感染、虚血、及び異物により腹膜癒着のリスクが高まる。開腹手術を受けた患者の5から10%が癒着性腸閉塞を併発。若い女性が腹膜癒着を併発すると、妊娠機能が低下する。開腹手術の直後から数年後まで腹膜癒着による腸閉塞併発リスクがある。

 

症状

腹膜癒着を併発すると、患者に痙攣性腹痛、吐き気、嘔吐、腹部膨満症状が現れる。完全腸閉塞を併発すると、便通が無くなり、ガスが出なくなる。

診断

直立姿勢で腹部放射線検査を行うと、腹膜癒着による腸閉塞は小腸の直径が6cm以上に拡大し、閉塞部と非閉塞部で空気と液体のレベルに差異が現れることがわかる。放射線検査では、閉塞が小腸の端にある場合や部分閉塞な場合には判別がつきにくい。この場合は、水溶性またはバリウムを造影剤として使用して、放射線検査を行う。

 

治療

小腸閉塞を併発した場合は補液と緊急開腹手術が必要となる。経鼻管による減圧により吐き気、嘔吐、腹部膨満症状が軽減する。小腸閉塞が部分的の場合は対処療法で対応可能な場合がある。閉塞が寛解しない場合は開腹手術で対応する。小腸閉塞を再発する場合は、小腸狭窄部で消化の悪い食物が滞留するリスクを避けるために繊維質の多い食物摂取を避ける。

小腸閉塞がなく慢性又は腹痛を再発するときは腹膜癒着の可能性がある。放射線検査で閉塞が明確に認められなければ、癒着剥離術は推奨されず、腹痛症状も寛解しない。