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医学よもやま話

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憩室症と憩室炎

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憩室炎から腹膜炎を併発することがある

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credit: 憩室、WebMD

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消化器官に微小で膨らんだ嚢が出来る疾患(憩室)を憩室症と呼ぶ。これらの嚢が炎症を起こしたり、感染すると、この病態を憩室炎と呼ぶ。

 

憩室症

嚢状のヘルニアが結腸、特にS状結腸、の筋肉層に出来る病状を憩室症と呼ぶ。憩室症は50歳以上で増加し、高度に精製された低残留食の摂取が原因とされている。この患者は直腸からの出血を除きほとんど症状が出ない。直腸からの出血は時、癌、炎症性腸炎の可能性があるので鑑別診断が必要である。診断ではバリウム注腸造影法又は直腸鏡.検査が行われる。食物繊維を多く摂取することにより便を結腸から排出することが出来る。種を含んだ食物やナッツの摂取を避けることにより憩室に便が滞留するリスクを減らすことが出来る。憩室からの大量出血は手術が必要である。憩室症は憩室炎を発症するリスクがある。

憩室炎

憩室は炎症を起こしたり感染することがある。この症状を憩室炎と呼ぶ。憩室炎になると、激しい腹痛、発熱、吐き気、腸の不調が現れる。

軽度の憩室炎は休息、食事療法、又は抗生剤で治療する。重度の憩室炎や再発の場合は手術が必要である。

 

合併症

急性憩室炎の発症患者の約25%が合併症にかかる。

合併症として、膿が憩室に滞留することによる膿瘍、瘢痕による腸閉塞、大腸の部分間又は大腸と膀胱間における瘻孔、及び憩室破裂による腸内物質の腹腔内拡散による腹膜炎を発症することがある