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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、及び大腿ヘルニア

外科

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男性と女性でヘルニアが現れる位置が異なる

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credit:根治手術で使用するメッシュ、HealthyViewpoints

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腹筋または骨盤筋が弱くなることにより鼠径部にヘルニアが生じる。このヘルニアを鼠径ヘルニア又は大腿ヘルニアと呼ぶ。

 

疫学

男性の3から4%が鼠径ヘルニアを発症し、加齢により増加する。外鼠径ヘルニアは腹壁の異常により生じ、ヘルニアの3分の2を占める。内鼠径ヘルニアは腹直筋、胃動脈、及びに鼠径靭帯に繋がった部位から突出により生じ、男性のヘルニアの30%、女性のヘルニアの2%を占める。大腿ヘルニアは大腿動脈と静脈通路からのヘルニアであり、女性のヘルニアの30%、男性のヘルニアの2%を占める。

 

症状と診断

鼠径ヘルニアは無症状、又は直立姿勢や腹圧の増加により、鼠径部が突起して自覚する。ヘルニアが容易に治まらないとき(嵌頓するとき)は鼠径部に不快な感覚が現れる。腸に絞扼が起こると、虚血又は腸閉塞が起こる場合がある。診断は鼠径部の触診、超音波診断、CTやMRIの画像診断が行われる。

 

治療

大腿ヘルニアは絞扼のリスクが高いために、根治手術が必要であるが、男性の鼠径ヘルニアは無症状の場合は経過観察も可能である。根治手術では腹腔鏡手術またはメッシュ式開腹手術が行われる。