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医学よもやま話

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パーキンソン病患者の主たる死因

老人医療 脳神経疾患

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65歳以上の老人がかかりやすい神経変性障害

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credit:  Dopamine in Neuron, Clinical Advisor

 

パーキンソン病はアルツハイマー病に次ぎ2番目に発症者が多い神経変性障害であり、人口の1,000人に1人の割合で、65歳以上の高齢者の1%が発症している。男性が女性より多くかかっており、割合は3対2である。

 

パーキンソン病は震えと硬直化を特徴とする。この疾病にかかると余命は顕著に低下する。しかし、患者はこの疾病により、ただちに死に至るわけではない。

 

パーキンソン病患者の死亡原因

パーキンソン病と診断されたとき健康であれば、同年代の健常者と同じ位長く生きれるとされている。患者はパーキンソン病と診断されても、死刑判決がでたと考えてはいけない。

 

パーキンソン病の発症年齢

パーキンソン病は一般的に高齢になってから発症する、通常は60歳代で診断される。従って、患者の多くはパーキンソン病ではなく、高齢になるとかかりやすくなる病気、例えば癌、心臓病、又は脳卒中で死亡する。パーキンソン病患者で最も多い死亡原因は肺炎である。

誤嚥性肺炎

パーキンソン病患者は飲み込む力が弱くなるため、誤嚥により、食べ物や飲み物が肺に入ってしまうリスクが高くなる。これにより誤嚥性肺炎を併発してしまう。

 

パーキンソン病による合併症

パーキンソン病にかかると、患者は運動能力と平衡感覚を損ねてしまうので、転倒と事故に遭うリスクが高まる。これにより寝たきりになったり、肺炎を発症してしまう。パーキンソン病が進行すると、歩行や会話が困難になる。この結果、患者は認知障害を引き起こし、身の回りの世話が出来なくなり、介護が必要になる。

 

パーキンソン病の予後

長期の研究から、パーキンソン病と診断される患者の平均年齢は70歳であることがわかった。10年後、患者の23%は日常生活に不自由はなく、患者は平衡感覚が維持でき、認知症の発症もなかった。しかし患者の半数以上はパーキンソン病特有の肺炎により死に至った。診断後10年で平衡感覚を失う可能性は68%であり、認知症を発症する可能性は46%であった。

 

参考資料:"How Do You Die of Parkinson’s Disease?" by Roni Caryn Rabin, New York Times 2017-1-13