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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

孤独は老人を死に至らせ、友人は人生を楽しくさせてくれる。

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老人には友人が不可欠である

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介護施設や老人ホームに入所することを老人は嫌うが、孤独でいるとうつ病にかかったり、認知症になり、早く死ぬことになる。施設に入所することにより友人ができ安心して余生を送ることが出来る。

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引退や配偶者の死別による孤独

歳を取ると、老人は葬式に行く回数が増えてくる。仲間や親友が引退、引っ越し、又は病気になると長く続いた友情も失われる。

 

人生に不可欠な友人

高齢にあっても、新しい友人を作ることが出来る。

 

マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルの上級ソシアルワーカーのバーバラ・モスクワッツ氏によれば、「我々の人生には、楽しみを与えてくれ、親しみが持て、敬意を払えて、近くにいる人が不可欠である。」

 

我々が友情を優先する方法が進化してきた。スタンフォード大学の心理学者ローラ・カーステンセン氏は「社会的感情選択性」と呼ばれる理論を打ち立て、老人が残りの人生が短いと感じるにつれて、表面的な付き合いを止めて、より重要な人と付き合うようになると說明している。

 

老人は残りの人生を現在ある人間関係に多くの時間を費やしている。老人は多くの友人ではなく、心からの友人を求めている。

孤独の弊害

最近の研究ではそのような結びつきの重要性を強調しており、社会からの隔離や孤独は老人に心理的にも、肉体的にも重大な被害を及ぼすことがわかっている。(米国での調査では、75歳を過ぎた男性の4分の1が、女性の46%が独り暮らしをしている。)

 

老人が孤立した生活を送っていると、だれも食事、薬、病気について注意を向けてくれなくなる。この結果、老人は頼れる人がいないため、人は絶望に陥ってしまう。

 

老人が孤独でいると、死亡率が高くなり、鬱病、認知機能の低下、及び冠動脈疾患のリスクが高くなる。

 

しかし、家族がいても、疎外され、孤独を感じることがある。

 

孤独はそれ自体が危険である。研究によると、孤独は高血圧、運動不足による心臓病、及び認知症のリスクが高くなる。

 

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームの調査によると、孤独は日常生活を困難にし、死亡率が高くなることがわかった。孤独でいると、約23%が6年以内に死亡している。

 

介護施設での恩恵

老人クラブや介護施設を嫌う老人が多いことは事実であるが、多くの老人はそこで多くの恩恵を受けている。

 

独り身で社会から孤立していると、自分は実在しているように思えなくなるが、自立生活センターでは入所者と一緒に食事をしたり、映画を見たり、楽しい生活を送ることが出来る。

友人の役割

若いとき、友人の有り難さは気づかないが、歳を取ると、人生に不可欠であることが分かってくる。

 

友人は人生を楽しくさせ、健康を促進してくれる。我々は友人の役割にもっと注意を払うべきである。

 

参考文献: " Loneliness Can Be Deadly for Elders; Friends Are the Antidote", by Paula Span, New York Times 2016-12-30