医学よもやま話

医学情報をご提供します。

膵臓癌の臨床症状

advertisement

50歳を過ぎてからの高血糖症は膵臓癌の可能性がある。

 ****

膵臓癌患者の早期症状として腹部の不快感、吐き気、嘔吐、睡眠障害、食欲不振、及び全身倦怠感がある。

 

 

f:id:tpspi:20161221150107g:plain

Image:  Surgical knife, Feather  

 

膵臓癌患者の一般的な症状として上腹部の痛み、閉塞性黄疸、及び体重減少が生じる。

 

これらの症状により膵臓や胆道系の診断を行う契機となるが、これらの症状は疾患の後期に現れるため、症状があらわれたときには疾患はすでに進行している。

 

胆嚢が固く腫脹しているときは膵臓癌により遠位総胆管が閉塞している。この症状をクールボアジェ徴候と呼ぶ。膵臓癌により、表在性又は深部静脈血栓が生じる。この疾患をトルソー症候群と呼ぶ。

 

血液検査結果における異常として貧血及び、アルカリ性ホスファターゼ、ビリルビン、及びアミノ基転移酵素の高血清レベルがある。

 

膵臓癌患者の約80%に胆管閉塞による黄疸が見られる。膵臓癌患者の80%で糖尿病又は高血糖症が認められる。50歳以上で、糖尿病の履歴がない人が、以降で一親等又は二親等の親族で糖尿病患者のいない家系の患者が糖尿病を発症した場合は、膵臓癌に罹患していると診断される。

 

膵臓に出来る他種類の腫瘍も明確な症状を示さないことがある。

 

患者に膵島細胞腫瘍が出来ると、ペプチド過剰分泌による症状が現れる。

 

嚢胞性腫瘍は増大するまでは症状が現れず、増大すると腹痛、吐き気、嘔吐、及び体重減少が起こる。

 

嚢胞性腫瘍では膵管癌と比較して総胆管の閉塞の可能性は少ない。

 

膵管内乳頭粘液性腫瘍は膵管閉塞を引き起こし、急性膵臓炎又は膵機能不全が起こることがある。