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直腸癌の全身療法と併用療法

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ステージIの直腸癌は切除だけで治癒する場合が多い。

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直腸癌を切除するとき、切除端面を陰性に(癌細胞が残らないように)することは困難であるため、患者は放射線療法を受ける必要があります。特に、切除端面が陽性の場合、直腸癌の再発リスクは非常に高くなります。一般的に、直腸癌患者は腫瘍がステージIの場合で、切除を行った場合は、追加の治療は不要です。しかし、直腸癌を切除した患者で再発リスクの高い場合(腫瘍が筋層に達している、組織が低分化である、神経周囲又はリンパ管や血管への浸潤、又は切除端面が陰性でも陽性でもない場合で腫瘍が粘膜下組織にある場合)、術後に5-フルオロウラシル(5FU)の投与又は非投与で骨盤に放射線照射又は直腸間膜全切除を受ける必要があります。

 

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credit:  Oxaliplatin, anti-cancer drug, Fujifilm Phama Co., Ltd.

 

ステージII又はIIIの直腸癌患者は再発率の低減、括約筋の温存、及び生存率を高めるために放射線療法が通常行われます。放射線療法を行うときは、使用するタイミング(直腸癌切除前又は切除後)、照射期間(短期又は長期)、及びフルオロピリミジン系の化学療法と併用するかを検討する必要があります。

腫瘍を縮小する必要が無い場合は、化学療法を併用すること無く、切除手術前に短期間放射線治療を行う場合があります。短期間の放射線療法を行うときは、患者はフルオロピリミジンのみ(ステージII)又はフルオロピリミジンとオキサリプラチンの併用化学療法(リンパ節転移の場合)を行い、直腸癌の遠位転移を防止します。

 

癌切除手術を容易にして効果を高めるためには、長期の放射線療法(約5.5週間)が必要になります。患者が術前に短期間の放射線療法を受けなかった場合は、長期の放射線療法は通常5FU又はカペシタビンと併用して、手術前後で行われます。

 

オキサリプラチンは術前に服用しても治療効果は向上せず、毒性があるため服用は推奨されていません。しかし、直腸癌がリンパ節への転移している場合、オキサリプラチンを術後に使用することが出来ます。長期に放射線療法を行うことにより、オキサリプラチンの術前の服用に毒性が軽減し、直腸癌の治癒が期待できます。しかしステージIの患者に術前のオキサリプラチン投与を防ぐために、正確なステージ評価が必要となります。

 

直腸癌再発のリスクが低い患者は、直腸間膜全切除術と全身療法で治療でき、術後の放射線療法が不要の場合があります。