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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

大腸癌手術

外科 癌治療

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転移なければ、癌切除が癌の基本的な治療法です。

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大腸癌が転移しても、一定の条件で、手術で根治治療が可能な場合があります。

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credit:  Surgical needle, CS Labo

結腸癌は癌に血液を供給している動脈とリンパ管をひとまとまりに切除し、癌細胞が残らないようにしなければなりません。

 

結腸癌のステージの正確さを期すために少なくとも12個のリンパ節を顕微鏡で検査する必要があります。

 

複数の結腸癌がある場合は、個別に切除するか亜全摘術を行います。更に隣接組織に癒着している腫瘍はまとめて切除する必要があります。

 

経験のある外科医が行う腹腔鏡下切除術は開腹術と同じ位有効であり、回復時間が短くなります。

下部直腸癌では直腸間膜全切除(直腸を取り囲んでいるリンパ、血管、及び脂肪膜の一括切除)が推奨されます。これに対して、上部直腸癌では、癌に応じた直腸間膜切除(腫瘍から5cm離れた直腸間膜の一括切除)が行えます。

 

下部直腸癌でリンパ節への浸潤のリスクが最小限であると考えられる場合は局所経肛門切除が行われます。

 

局所経肛門切除は次の場合で可能です。直腸癌が粘膜下組織に留まっており、大きさが3cm未満、癌のグレードが低い(明確に分離している)、肛門縁から8cm未満の位置にある、リンパ管や血管に浸潤していない、直腸の円周の1/3以下である。

 

最近まで、複数の原発性大腸癌がある場合や切除不能の転移のある患者は症状の有無にかかわらず癌の切除を行っていました。

 

しかし、この治療方法では大腸癌の合併症が現れる前に、全身治療が遅れてしまい、患者は転移により死亡する可能性が高くなります。

 

最近の研究から、症状が現れない原発性大腸癌を発症しているステージIVの患者は緊急手術が必要な合併症を発症する可能性が低いため、手術を行わずに安全に全身治療を開始することが出来ることが判明しています。

 

原発性直腸癌患者では結腸癌患者より合併症が現れるリスクが僅かに高くなっています。

 

閉塞性の大腸癌は可能なら完全に切除して、吻合する必要があります。

 

切除不能の進行性大腸癌が局在している場合は、近位での迂回が可能な場合があります。原発性大腸癌が後で切除可能な場合は、切除の後、吻合を行います。

 

内視鏡下ステント留置術で急性腸閉塞を軽減することが可能です。

 

大腸が穿孔した場合は、大便による汚染の程度や患者の体全体の健康状態に応じて切除及び吻合を行います。必要に応じて、迂回が必要になる場合があります。