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医学よもやま話

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大腸癌の病期分類と予後

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結腸癌が転移すると5年生存率は6から8%と非常に低くなる。

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大腸癌の病期分類(ステージ決定)

大腸癌のの予後と効果がある治療法を決定するために正確に病期分類(ステージ決定)する必要があります。他の癌と異なり、大腸癌のステージは大きさでは決定されません。

 

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credit:  Staging of colorectal cancers  Webmed

 

ステージIでは癌が腸壁に浸潤します。ステージIIでは癌が腸壁を貫通します。ステージIIIでは局所のリンパ節に浸潤します。ステージIVでは肝臓、肺、腹膜、及び遠方のリンパ節に転移します。原発性直腸癌は全身循環するため転移がなくても、肺癌を併発することがあります。

大腸癌転移後の定期精密検査

大腸癌再発防止のための転移巣切除術又は全身療法を行っている患者に対しては精密検査を行う必要があります。再発リスクの高い原発性腫瘍を切除した後は、毎年一度3年間に渡り、胸部と腹部のCTを受ける必要があります。原発性直腸癌の場合はこれらの他に骨盤部のCTを受ける必要があります。3年後に大腸内視鏡検査を受け、その後5年毎に受ける必要があります。3から6ヶ月毎に3年間、健康診断を行う必要があります。その後、半年毎に少なくとも2年間行います。3ヶ月毎に少なくとも3年間癌胎児性抗原(CEA)腫瘍マーカのレベルを検査する必要があります。

 

予後

大腸癌患者の生存予後はステージにより異なります。結腸癌患者の5年生存率は癌転移患者では6ないし8%で低く、ステージIの腫瘍切除患者では95%と高くなっています。対応する直腸癌患者の5年生存率は結腸癌患者と比較して、やや劣り4から72%です。ステージ以外に、治癒可能な癌切除を行った患者の予後に影響を与える要因として印環細胞の組織学的亜型、リンパ血管及び神経周囲の浸潤、宿主のリンパ応答の欠如、手術前の大腸閉塞、癌切除前の癌胎児性抗原腫瘍マーカが高レベル、残存癌細胞、腫瘍のグレード、及びマイクロサテライト安定性疾患があります。

 

遺伝による影響

大腸癌の転移は遺伝要因により影響を受けます。BRAF遺伝子に突然変異のある大腸癌患者では転移が多発する傾向にあります。

 

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