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医学よもやま話

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大腸癌検診

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大腸癌は早期に高精度に検出できれば、治癒可能である。

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大腸癌検診の目的は早期な治療可能な段階で大腸癌を検出して、患者が疾病から回復できるようにすることです。

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credit:  colonic polyp  WEO

 

腺腫が癌に成長するまでには10から20年の長い潜伏期間があるため、大腸内視鏡検査とポリープ切除術により、大腸癌は予防できる癌になっています。大腸癌は年齢に関係する病で、ほとんどの患者は50歳に検診を開始する必要があります。

 

日本では、大腸の検診は主として潜血検査と大腸内視鏡検査に分けられます。

便潜血検査

便潜血検査は一部の進行している癌(及び一部の進行している腺腫)が検出可能であるにすぎず、大腸内視鏡検査は癌と腺腫の両方の検出が可能です。これらの検査は単独でも、組み合わせて行うことも出来ます。

 

日本の公的な大腸癌検診では、50歳以上で国民健康保険加入者を対象に簡便な便潜血検査を毎年、1,000円以下の非常に低い費用で受けることが出来ます。

 

この検査方法では、前癌状態のポリープを見つけたり、切除することは出来ません。

 

大腸癌になると腫瘍から出血して、血液が大便にまじります。便潜血検査では大便中のヘモグロビンを検出して大腸癌を判定します。

 

便潜血検査はグアヤク脂を使用します。グアヤク脂を使用した検査ではヘモグロビンの偽性ペルオキシダーゼ作用を利用して血液を検出します。

 

潜血検査では2日に分けて2回大便を採取します。

 

検査の精度を高めるために、便潜血検査を受ける人はある種の薬剤(アスピリン、非ステロイド性抗炎症薬、など)、肉、魚、及びある種の野菜(鉄分、ビタミンCを含んでいるもの)の摂取を避ける必要があります。

 

便潜血検査は毎年受ける必要があり、陽性と判定された場合はただちに大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

大腸内視鏡検査

日本のほとんどの医療機関では、便潜血検査を行うことはなく、大腸内視鏡検査が行われ、ポリープ切除で癌予防が可能です。国保適用の場合の費用は2万円から3万円です(鎮静剤の使用、ポリープ切除等により変わります)。

 

大腸内視鏡検査は大腸の新生組織形成を完全に検査できる他、腺腫の切除により大腸癌を防止することが出来ます。

 

大腸内視鏡検査は下剤服用により、大腸をカラにしてから、大腸内視鏡検査と腺腫切除術の訓練と経験を十分積んだ医師が行う必要があります。不適当に検査が行われると穿孔などの合併症が起こることがあります。

 

大腸内視鏡検査は日本のほとんどの医療機関で普通に使用されています。

 

大腸内視鏡検査とポリープ切除により大腸癌罹患が大幅に減少しています。

 

大腸内視鏡による検診の結果が正常であるなら、10年間内視鏡検査を行う必要はありません。

 

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