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医学よもやま話

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アルコールが神経系に及ぼす慢性的影響

脳神経疾患

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暴飲はアルコール中毒から痴呆へと進む。

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アルコールによる慢性疾患の症状は個人差があります。アルコールに耐性があると、慢性疾患の症状は長期間、現れない場合があります。

 

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画像: ビタミンB1を多く含む食物(枝豆)

 

しかし、長期にわたり、アルコールを大量に摂取し続けるとる慢性疾患の症状が1つ以上現れてきます。

 

アルコールを長期に大量に摂取すると、アルコールの毒性により、ほとんどの臓器に悪影響がでます。特に、神経系、心血管系、肝臓、胃腸系、膵臓、造血系、及び内分泌系に悪影響が現れます。

 

更に、アルコールを大量に摂取し続けると、脳や首の悪性腫瘍、食道癌、肝臓癌などを発症する恐れがあります。

アルコールによる神経系の慢性疾患

アルコールは酩酊や禁断症状などの急性の神経疾患に加えて、慢性的な神経疾患も現れます。これらの疾患の発現は人により大きく異なり、遺伝子、環境、性別などで顕著に変化します。

 

中枢神経系においては、アルコールの慢性的疾患として認知障害があります。軽度から中度の短期記憶や長期記憶障害やアルツハイマー病に似た重度の認知症を発症することがあります。

 

アルコール性認知症やコルサコフ症候群などの重度の認知機能障害を起こす原因としてビタミンB1(チアミン)などの欠乏が考えられています。

 

アルコールを更に大量に摂取すると、多発性神経障害を発症し、知覚異常、しびれ、脱力感、慢性痛などが現れます。

 

中枢神経とともに、アルコールの毒性と栄養不足の影響により末梢神経にも影響が現れます。一部の、アルコール依存症患者は小脳変性症を発症し、歩行が困難になる人もいます。

 

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