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医学よもやま話

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血液透析の合併症

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腎不全ではなく血液透析の合併症で死に到る場合がある。

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血液透析では、透析器を使用して血液から老廃物、ナトリウム、及び液体を取り除きます。血液透析は腎不全が進行した患者が日常生活を取り戻すことを可能にする最も一般的な治療方法です。

 

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credit:  中空糸型透析器 東レ・メディカル株式会社

 

血液透析により、患者の命は伸びますが、健康な人と比較すれば平均余命は短くなります。血液透析は失われた腎臓の機能をある程度代替しますが、合併症に注意した対応が必要になります。

  • 低血圧 ― 特に、糖尿病を発症していると、患者によっては血液透析により血圧低下が起こる。血圧低下により、息切れ、腹部の痙攣、筋肉の痙攣、吐き気、嘔吐などが現れる。
  • 筋肉の痙攣 ― 透析時に筋肉の痙攣が起こる。透析速度の調整により、症状が軽減する。
  • 掻痒感 ― 血液透析中とその後に、皮膚に掻痒感が現れる。
  • 睡眠障害 ― 睡眠障害が現れる。睡眠時無呼吸、下肢の痛み、不快、又は静止不能症候群による。
  • 貧血 ― 腎不全と血液透析の合併症として赤血球が減少する。腎不全を発症すると、赤血球の産生を制御するホルモン(エリスロポエチン)の産生が低下する。食事制限、鉄吸収の低下、多くの血液検査、血液透析による鉄やビタミンが排出されて貧血を発症する。
  • 骨の疾患 ― 腎臓がビタミンDの処理ができず、カルシウムが吸収できなくなり、骨が弱くなる。腎不全を発症すると、副甲状腺ホルモンが過剰に産生され、骨からカルシウムが溶け出す。
  • 心膜炎 ― 血液透析が不充分であると心膜炎にかかり、心臓が血液を体内に送る機能が損なわれる。
  • 穿刺部の合併症 ― 感染、血管壁の狭窄又は肥大(動脈瘤)、又は閉塞は血液透析の効果に悪影響を及ぼす。
  • アミロイド沈着症 ― 血液中のタンパク質が関節や腱に沈着すると、透析によるアミロイド沈着により、関節痛、凝り、及び滑液増加が起こる。この合併症は血液透析が5年を超えると起こりやすくなる。

 

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