医学よもやま話

医学情報をご提供します。

アルコール中毒の対処と治療

advertisement

アルコール中毒に対する素人療法は、患者の症状を悪化させ、死に追いやることになる。

****

アルコール中毒に対する誤った考え方

  • 寝ていれば症状は改善する ― 寝ている間に、意識を失う。
  • コーヒを飲む ― アルコール中毒は改善しない。
  • 冷たいシャワーを浴びる ― 冷たいシャワーで意識を失う。
  • 体を動かしてアルコールを抜く ― 体を動かしても、アルコールの分解・排出速度は早くならない。

 

f:id:tpspi:20160927091102j:plain

 

アルコール中毒が疑われる人への対処

一緒に酒を飲んでいた人が急に具合が悪くなった場合は、明確なアルコール中毒の症状が無くとも、安全のため、周りの人は次の行動を取る必要があります。

  • 直ちに救急車を呼ぶ。アルコール中毒は眠って良くなると考えてはいけない。
  • 医療関係者に、酒の種類、量、及び時間を伝える。
  • 気を失った人を放置しない。アルコール中毒は咽頭反射に影響を及ぼすため、嘔吐により喉をつまらせ窒息する恐れがある。救急車を待っている間、嘔吐させないようにする。
  • アルコール中毒の疑いのある人を寝かせないようにする。横にしなければならないときは、頭を横に向かせて、喉をつまらせないようにする。眠らさないようにする。

 

アルコール中毒は家庭では対処出来ないため、病院へ救急搬送しなければなりません。

治療

アルコールが分解され体外に排出される間、次の対症療法が行われます。

  • 注意深い経過観察
  • 呼吸や窒息の障害の防止
  • 酸素吸入
  • 脱水症状防止のための静脈からの点滴。
  • アルコール中毒による重度の合併症を防止するためのビタミン及びブドウ糖の投与

 

メタノールやイソプロピルアルコールを誤飲した場合は血液透析を行う場合があります。血液透析により、血液からアルコールを早く除去することが出来ます。

 

Related Topics

アルコール中毒の症状と合併症

二日酔い ― 症状、原因、発症・悪化要因 

二日酔い ― 合併症、予防、治療