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医学よもやま話

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アルコール中毒の症状と合併症

救急医療

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アルコール中毒は致死性が高く、様子を見ている訳にはいかない。

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アルコール中毒はアルコールを短時間に大量に摂取することにより起こります。他のアルコール中毒として、イソプロピルアルコール(消毒用など)やメチルアルコール(不凍液など)による中毒があり、いずれも直ちに治療を受ける必要があります。

 

アルコール中毒は主として、大量飲酒により起こります。大量飲酒の基準は男性では2時間で5杯以上の飲酒、女性では2時間で4杯以上の飲酒です。気を失ったり、飲酒をやめても、アルコールは胃や小腸から血流に送られ、血中のアルコール濃度は上昇を続けます。

 

消化に時間がかかる食べ物とは異なり、アルコールは直ちに体内に吸収されます。更に、摂取したアルコールが肝臓で分解されて、体外に排出されるまでに長い時間が必要です。飲酒量に比例して、特に飲酒時間に反比例して、アルコール中毒にかかるリスクが増大します。

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アルコール中毒の症状

短時間に大量に飲酒すると、急性アルコール中毒の症状が現れることがあります。一緒に酒を飲んでいる人に次の症状が現れたら、救急車を呼び、病院で治療を受ける必要があります。

  • 錯乱状態
  • 嘔吐を繰り返す 
  • 発作
  • 呼吸数の低下(1分で8回未満)
  • 呼吸の乱れ(呼吸の間隔が10秒以上)
  • 皮膚が青くなる
  • 体温低下(低体温症)
  • 意識を保つのが困難
  • 意識を失い、目を覚まさない

 

 

意識を無くしたり、目を覚まさないときは、死亡リスクが高くなります。

 

アルコール中毒は大量のアルコールを短時間に摂取して生じる深刻で、時に致死性の高い障害です。短時間に、大量のアルコールを飲むことにより呼吸、心拍数、体温、及び咽頭反射に影響を及ぼし、昏睡又は死に至ります。

 

アルコール中毒患者には一刻も早く治療を開始しなければなりません。

 

合併症

アルコール中毒による合併症には次のものがあります。

  • 窒息 ― アルコールは嘔吐を起こす。アルコールは咽頭反射を弱める。意識を失っているとき、嘔吐により窒息するリスクが高まる。
  • 呼吸の停止 ― 嘔吐物が肺に入り込み呼吸が停止する(窒息)。
  • 重度の脱水症 ― 嘔吐により重度の脱水症が起こり、血圧低下と脈拍が早くなり、危険な状態になる。
  • 発作 ― 血糖値が低下して発作が起こる。
  • 低体温症 ― 体温が低下して心臓発作が起きる。
  • 不整脈 ― アルコール中毒により心臓は不規則に拍動または停止する。
  • 脳の障害 ― 大量飲酒により不可逆性脳障害が起こる。
  • 死 ― 各合併症により死に至る場合がある。

 

「アルコール中毒の対処と治療」に続きます。

 

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