読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

二日酔い ― 症状、原因、発症・悪化要因

advertisement

酒は人を幸せにも、不幸にもする。

****

酒を飲むと気分が良くなり、つい飲み過ぎてしまいます。次の日は二日酔いで、気分が悪く何もする気になれません。一日を無駄に過ごしてしまいます。そのため、愛飲家の人々は、二日酔いで仕事に支障が出ないように、休みの前日に友人たちを酒を楽しんでいます。飲み会では、勧められるまま、夜遅くまで、大量の酒を飲んでしまいます。そして、二日酔いで苦しむことになります。仕事に支障なく、二日酔いにならない酒の飲み方を知れば、健康を害さずに、酒をより楽しむことが出来ます。そのためには、二日酔いの症状、原因、発症・悪化要因を知ることが必要です。

 

二日酔いは、アルコール飲料を大量に摂取すると現れる不快な症状です。気分が悪いだけではなく、度重なる二日酔いは日常生活や仕事に支障をきたします。原則として、翌日の二日酔いの程度は飲酒量に比例します。

 

二日酔いは最大24時間続きますが、ほとんどの場合、自然に症状が消えます。しかし、考えて飲酒を行えば、翌日の二日酔を防ぐことが出来ます。

f:id:tpspi:20160926075933j:plain

 

二日酔いの症状

二日酔いで現れる症状は血中アルコール濃度の降下によるものです。症状は、血中アルコールがほぼゼロになった時に現れます。飲み過ぎた翌朝に、次の症状が現れます。現れる症状は酒の種類と量により異なります。

  • 疲労、脱力感
  • 喉の渇き
  • 頭痛、筋肉痛
  • はきけ、嘔吐、胃の痛み
  • 睡眠不足
  • 音や光に対する感覚異常
  • めまい
  • 震え
  • 集中力の低下
  • うつ状態、不安、
  • 心拍数の増加 

 

二日酔いの原因

二日酔いは大量のアルコール摂取により起こりますが、人によっては、グラス一杯のビールで二日酔いになる人もいれば、大量に飲酒しても、二日酔いに無縁の人もいます。二日酔いには様々な原因が考えられています。

  • アルコールには利尿作用がある。通常より多く尿を作ると脱水症状になり、喉の渇き、めまい、軽い頭痛が現れる。
  • アルコールを摂取すると、体の免疫系は炎症反応を引き起こす。炎症反応により、集中力の欠如、記憶障害、食欲減退、物事への無関心となって現れる。
  • アルコールは胃壁に刺激を与える。胃酸の分泌が増加し、胃が空になるのが遅れる。この結果、胃痛、吐き気、及び嘔吐が起こる。
  • アルコールは血糖値を低下させる。血糖値が急激に低下すると、疲労、脱力感、震え、急激な気分の変化、最悪、発作が起こる。
  • アルコールは血管を拡張させる。周囲の神経が圧迫され、頭痛が起こる。
  • アルコールには催眠作用があるが、睡眠の質は低下する。この結果、フラフラになり疲労が蓄積する。
  • 酒に味や香りの成分であるコンジナーが含まれている。コンジナーが二日酔いを引き起こす。色の濃い酒には多くのコンジナーが含まれており、二日酔いになりやすい。

 

二日酔いの発症・悪化要因

飲酒するする人はだれでも二日酔いを経験します。しかし、二日酔いになりやすい人がいます。遺伝子変異により人のアルコール代謝が変化して、たとえ少量の飲酒でも、顔が赤くなったり、発汗したり、具合が悪くなったりします。

 

次の要因で二日酔いが現れたり、悪化したりします。

  • 空腹での飲酒 ― 胃に何もない状態で飲酒をすると、アルコールの吸収が早くなる。
  • 飲酒時に、ニコチンなどの他の薬物の摂取 ― 飲酒時に喫煙をすると翌日、二日酔が起こりやすくなる。
  • 飲酒後の睡眠が不十分 ― 二日酔いの症状の一部は睡眠不足が原因。
  • アルコール依存症の家系 ― アルコール依存症の家系では、アルコールの代謝に遺伝的な障害がある場合がある。
  • 色の濃い酒を飲む ― 色の濃い酒は風味や色をつけるためのコンジナーを多く含んでいる。コンジナーは二日酔いの原因となる。

 

コンジナーを多く含んでいる酒にはバーボン、ウイスキー、テキーラ、ブランデー、黒ビール、高アルコールビール、赤ワインがあります。これに対して、色の薄い酒であるビール、白ワイン、ジン、ウオッカなどコンジナーの含有の少ない酒は比較的、二日酔いが現れません。しかし、色の薄い酒を多種類飲めば、翌朝二日酔いが現れやすくなります。

 

次回は、二日酔いの予防、治療、合併症を考えてみます。

 

Related Topics

酒の功罪