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麻酔によるアナフィラキシー

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アレルギーがあると麻酔で命を落とすことがある。

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患者に麻酔か効いている状態で、命に関わる過敏反応(アナフィラキシー)が起こる場合があります(アメリカでの調査では4,000から20,000人に1人)。アナフィラキシーは免疫グロブリンを媒介とする場合と、免疫グロブリンを媒介としない(アナフィラキシー様反応)場合があります。

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credit:  処置台 タカラベルモント株式会社

 

患者に、アナフィラキシーが起こると、心血管虚脱、気道閉塞、皮膚の紅潮や浮腫が現れます。麻酔薬による、アナフィラキシーの発生を防止するために、薬剤に対するアレルギー状態を知る必要があります。

 

オピオイド鎮痛薬のような神経筋遮断薬を投与すると、肥満細胞がヒスタミンを放出し、アレルギー反応が起こります。

 

手術中に投与される抗生剤やプロタミン(ヘパリン拮抗薬)及び輸血によっても、様々な全身反応が起こります。

過敏反応の約75%は筋肉弛緩薬によるもので、患者の3から6%が死に至ります。

 

患者の麻酔薬に対するアレルギーを調べ、患者に最適な麻酔薬を使用します。

しかし,抗原性の著しく低い薬物でも,アナフィラキシーを発症する危険性が皆無ではありません。従って、ショック等に対する救急処置が行える体制が必要です。

 

アレルギーのある患者は、麻酔やその他の薬剤でアナフィラキシーを発症する可能性があるので、緊急対応が可能な医療機関で手術を受ける必要があります。

 

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