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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

パーキンソン病の症状、検査、生活、サポート

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完治しない病との向き合い方

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パーキンソン病は1000人あたり1人の割合で起こる原因不明の脳神経の病気です。高齢者がかかりやすく、運動障害を伴います。この病は完治しないためパーキンソン病と診断されたら、症状を悪化させずに、生活の質を高める工夫をします。

 

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症状

パーキンソン病の症状は患者により異なります。初期の症状は軽微で、しばしば見逃されてしまいます。症状は体の片側で起こり、症状が体の両側に広がっても、最初に症状が現れた所が悪化します。

 

パーキンソン病の症状として次のものが有ります。

  • 震え: 腕や指に震えが出ます。親指や人差し指がピクピク動くことに気づきます。これをピルローリング振戦と呼びます。パーキンソン病の特徴の一つが手をゆるめた時に起こる震えです。
  • 動作緩慢: 時間の経過とともに、パーキンソン病は体の運動機能を衰えさせ動きが緩慢になります。単純な作業が困難になり時間がかかるようになります。歩くとき歩幅が短くなり、椅子から立ち上がることが困難になります。歩くとき足を引きずるようになり、歩行が困難になります。
  • 筋肉の硬直: 体の一部の筋肉が硬直します。筋肉の硬直により移動範囲が狭まり、痛みを感じるようになります。
  • 姿勢とバランスが喪失: 猫背になり、パーキンソン病により体のバランスが取りにくくなります。
  • 不随意運動の喪失: パーキンソン病では不随意運動が出来なくなります。まばたき、微笑み、歩行時の手の動きが無くなります。
  • 話し方の変化: パーキンソン病になると、会話が困難になります。話し方が緩やか、早口、聞き取りが困難、または話し始めが困難になります。話し方に通常の抑揚が無くなり単調になります。
  • 書く文字の変化: 物を書くことが困難になり、文字が小さくなります。

 

 

検査方法

パーキンソン病の診断方法は現在のところ確立していません。神経専門医は病歴、症状、及び神経及び身体の検査に基づいてパーキンソン病の診断を行います。診断時には、他の疾病の可能性を排除するために血液検査を行います。

MRI、超音波、SPECT、やPETスキャンのような画像検査により他の疾病の可能性を排除します。画像検査ではパーキンソン病と断定することは出来ません。 

 

パーキンソン病の検査を受けながら、パーキンソン病治療薬が処方されます。症状が改善するまで投薬が行われます。症状が改善するばパーキンソン病と断定することが出来ます。パーキンソン病と断定されるまでに長時間かかる場合が有ります。長期間の症状を追跡しパーキンソン病と断定するために神経専門医による経過観察が必要となります。

 

闘病生活

パーキンソン病と診断された場合は、医師より副作用なく症状を最大限軽減するための治療計画を作成してもらいます。ライフスタイルを変えることによりパーキンソン病と正しく向き合うことが出来ます。

 

健康的な食事を心がける

パーキンソン病に効果のあると証明された食事はありませんが、症状を和らげることが出来ます。繊維質の多い食品や水分を多く取ることにより、パーキンソン病に特有の便秘を防ぐことに役立ちます。バランスの良い食事をとることによりパーキンソン病に効果が期待されているオメガ3脂肪酸のような栄養を補給することが出来ます。

 

運動

運動により、筋肉の強化、柔軟性、及びバランスを良くすることが出来ます。

運動はさらに満足感を高め、不安を取り除くことが出来ます。患者に合った運動については理学療法士に相談することが出来ます。ウオーキング、水泳、ガーデニング、ダンス、水中エアロビクス、やストレッチを取り入れることも出来ます。パーキンソン病はバランス感覚を損ねるため、通常の歩行が困難になります。運動によりバランスが改善します。推奨される運動として:

  • 早足にならないように注意します。
  • 歩くときは踵が最初に床に着くようにします。
  • 足を引きずっている事に気づいたら、止まって姿勢を直します。
  • 真っ直ぐ歩くように心がけます。歩くときは下を見ずに、前を見ます。

 

 

転倒防止

病気が進行すると、容易に転倒しがちになります。ちょっと押されたり、ぶつかったりするとバランスを失います。次の事がに注意します。

 

  • 体の向きを変えるときは足を軸にして向きを変えるのではなく、Uターンをします。
  • 体重を両足に均等にかけ、体が傾かないようにします。
  • 歩くときは物を持たないようにします。
  • 後ろ向きに歩かないようにします。

 

日常生活

パーキンソン病患者には服の着替え、食事、入浴や、ペンを使うことなどの日常生活が困難になります。作業療法士は日常生活を容易にするコツを教えてくれます。

 

サポート

慢性疾患があると普段の生活が出来なくなり、怒り、意気消沈、または落胆するようになります。特に、歩行、会話、食事でさえ困難を感じ時間がかかるようになると、患者は苛つきを覚えるようになります。

 

パーキンソン病患者の多くに意気消沈がみられます。患者がずっと悲しみや絶望感を感じる場合は抗うつ薬を服用すると症状が軽減します。

 

友人や家族が患者の最高の味方ですが、患者の病状を理解してあげることが特に大切です。パーキンソン病患者や家族は支援団体から有用な情報やパーキンソン病の情報を得ることが出来ます。

 

支援団体は、患者は同じような病気に罹っている人に出会う場を提供してくれ、患者をサポートしてくれます。

 

慢性病患者を担当する精神衛生専門家やソーシャル・ワーカに相談すると有益なアドバイスが得られます。

 

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