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知覚可塑性

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良いアイデアが出ない時、瞑想することは意味がある

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視覚障害者の大脳皮質で視覚を司る視覚野には何が起こっているでしょうか。視覚野は目から入る情報を処理します。視覚野はどのように刺激を受けるのでしょうか。目から入る情報がなければ、この領域は全く機能しないのでしょうか。

 

視覚障害者が点字を読むときは視覚野が強く働きます。物の感触を正確に区別するだけなら視覚野は強く働きません。単に物の表面を触るときは、視覚野は全く働きません。

 

 

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視覚障害者では目からは情報が入ってきません。視覚の情報を処理する視覚野は空いた状態になっています。視覚障害者が点字を学び読むことにより視覚野を有効に使用することが出来ます。

 

知覚可塑性とは神経細胞を順応的に再構築して2つ以上の知覚系の機能を統合することです。知覚可塑性は神経の可塑性であり疾病や脳の損傷により感覚機能が失われると現れます。

先天的な視覚障害者や言語修得前難聴等の聴覚障害者で知覚機能が長期に失われると神経ネットワークが再構築されます。このような状況では、知覚可塑性により他の知覚系が強化され、視覚や聴覚の欠乏を補います。知覚入力で使用されない大脳皮質に新たな神経が接続されます。

 

知覚可塑性とは人間の脳の可塑性又は柔軟性を意味し、必要に応じて大脳皮質の一部の機能を変えて、他の知覚入力の処理に使用します。知覚可塑性により視覚障害者は視覚以外の高度な知覚を持つことが出来ます。

 

人間の一つの知覚機能がが停止していると、他の知覚(聴覚、触覚、嗅覚)に脳を使うことが出来ます。聴覚障害者では聴覚皮質が手話に使用されます。

 

目を閉じ、静な所で物事を考えると視覚野や聴覚野が他の用途に使われ、今まで思いつかなかったアイデアが出るかもしれません。

 

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