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NASHとフィブロスキャン

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非アルコール性脂肪性肝炎

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テレビ東京の「主治医が見つかる診療所」と言う番組(2016年5月30日放送)でNASHが取り上げられていました。

 

肝機能を現す指標としてガンマGTPがありますが、その他にNASHと言う指標があります。NASHはNon-alcoholic steatohepatitisの略で非アルコール性脂肪性肝炎を意味します。

 

アルコールを全く飲まなくとも肝炎を発症する場合があり、原因は肥満と糖尿病だと言われています。

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イメージ出典: フィブロスキャン装置(Echosens社ホームページより)

非アルコール性脂肪性肝炎とは

 

非アルコール性脂肪性肝炎はアルコールを摂取しない人に発症する肝炎ですが、組織学的にアルコール性肝炎と区別が出来ません。最大のリスク要因として肥満、脂質異常症、及びグルコース耐性があります。病因はインスリン耐性であると考えられています(例えば、肥満、メタボリックシンドローム)。ほとんどの患者は無症状です。この疾病にかかるとアミノ基転移酵素レベルが上昇します。確定診断として組織検査が必要です。治療法としては原因とリスク要因の除去があげられます。

 

非アルコール性脂肪性肝炎(脂肪組織壊死)は40から60歳で最も多く罹患しますが、すべての年齢で発症の可能性があります。最もこの疾病に罹りやすい病状として肥満、2型糖尿病(グルコース耐性)、脂質異常症、及び/又はメタボリックシンドロームが挙げられます。

 

フィブロスキャン

 

非アルコール性脂肪性肝炎を組織検査をせずに診断を行う装置がフィブロスキャン(登録商標)という装置です。

 

フィブロスキャンはフランスのEchosens社が開発し、日本では2003年に慶應大学附属病院と順天堂大学附属病院に初めて導入されました。

日本には現在200台が稼働しております(2016年現在)。

 

フィブロスキャンの仕組み

 

フィブロスキャン(組織弾性記録法)は非侵襲(体に傷をつけずに)で肝臓の硬さを測定する手法です。検査結果はその場で分かります。検査結果から肝臓の状態が分かり、医師は治療や付随的な要因と共に病気の進行を診断及び観察を行うことが出来ます。検査結果により肝硬変のような病状による障害の観察や評価に加え、様々な合併症を予測することが出来ます。フィブロスキャン検査は無痛で、短時間で、容易に出来ます。検査時には、患者は検査プローブの先端により皮膚がわずかに振動していることを感じるだけです。

 

フィブルスキャン検査で行われること

 

  • 患者はベッドの上で仰向けになります。右腕を頭の下に置きます。医師は患者の検査部位の皮膚にジェルを塗り、プローブを皮膚に押し当てて検査を行います。
  • 検査では同じ位置で連続して10個の測定が行われます。
  • 検査結果は5から75kPaの範囲で、医師が結果を判断します。

結果が意味するもの

 

医師は患者の病歴や原疾患に基づいて診断を下します。

 

フィブルスキャン検査の特徴

 

フィブルスキャン検査は5から10分で結果が出ます。

検査は無痛で無侵襲です。

精密検査が必要なときでも、安全に繰り返せます。

 

 

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