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医学よもやま話

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視覚障害者用メガネ

眼科

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眼が見えなくなっても、未来は明るいかもしれない。

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盲目の人はよく色の濃いサングラスを掛けています。このサングラスは相手に余計な気を遣わせず、不快感を与えないための配慮からきていると言われています。見えない目を相手に見せて、余計な気を遣わせないようするために、色の濃いサングラスをしているのです。

 

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近い将来、視覚障害者も視覚障害者用メガネ型装置を使用して、健常者のように外出して日常生活がおくれるようになりそうです。

 

この視覚障害者用メガネ型装置がHealthDay Newsに掲載されていましたので、概要を紹介します。

 

カリフォルニア大学の研究チームはメガネ型の装置を開発しました。この装置が従来の装置と異なる点は視覚障害者用装置であることです。この装置を使用することにより視覚障害者は視覚を聴覚で補うことが出来、日々の生活から視覚障害のハンディを減らすことが出来ます。

 

OrCamと呼ばれる装置は文字認識機能を供えた小型のカメラを搭載しています。

 

カメラは文字を音声に変換し、視覚障害者は変換した音声をイヤーフォンを介して聞くことが出来ます。更に、装置には所定の顔や製品を予めプログラムしておくことが出来ます。

 

この装置は容易に使用でき、視力低下で日常生活に支障のある高齢者は人の世話にならなくとも普段の生活がおくれるようになります。

 

研究チームは平均年齢が62歳の、12名の視覚障害者にこの装置を着用してもらい、試験を行いました。

被験者はこの装置の使用方法の説明を受けた後、1週間この装置を着用して、訓練を受けました。すべての被験者は10の課題のうち9つを良好に行うことが出来ました。被験者はスマートフォンやタブレットのメッセージ、新聞記事、メニュー、や本の文章を音声で聞いたり、紙幣の金額の確認、壁の表示を使用して廊下を通って部屋へ行くことや、商品の認識、物の形状の区別を音声で知ることが出来ました。

 

被験者の1人だけが装置に慣れるのに時間がかかりましたが、最終的には、被験者は装置は使用が簡単で日常生活に使用したいと言っていました。

 

この装置は特に加齢黄斑変性や進行した緑内障で視覚障害者になった人に効果が期待されています。これらの疾病は高齢者が視力を失う主要原因です。

 

特に、加齢黄斑変性は高齢者が失明する主要原因で、進行した場合視力は永久に失われます。

 

アメリカの統計では、50歳以上の高齢者で約180万人が加齢黄斑変性にかかっており2020年までに罹患者数は約300万人に達すると予想されています。この傾向は、日本でも同様です。

 

この装置は加齢黄斑変性にかかり治療や手術が受けれない視覚障害者には福音となることでしょう。

 

現在、視覚障害者が使える補助用具は拡大鏡しかありません。これに対して、この装置は人の視覚を聴覚で補っています。

 

このように技術が進歩すれば、視覚障害者は自立した生活がおくれる可能性があります。

 

さらに、この装置を改良することにより、視覚障害者は音声、振動で情報を知ることが出来、更に、装置は近づいてくる人や物を検知して、警告音、振動で視覚障害者に知らせることも可能になります。

 

言葉は聞き終わるまでに時間がかかるので、日常の基本用語の略称を作り、音程を変えて視覚障害者に略称で知らせることもできます。

 

技術が進歩することにより、眼が見えなくなっても、視力を聴力で補うことができれは、視覚障害者の未来は“明るい”かもしれません。

 

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