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極端な減量は代謝を低下させる -- 減量はなぜ難しいか 

健康 慢性疾患 生活習慣病

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減量を妨げているのは誰か?

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生活習慣病の主たる原因は肥満から来ています。

 

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肥満の原因として様々な要因がありますが特に運動不足、食事、ライフスタイルが大きく関係しています。

 

肥満であると糖尿病、高血圧、心臓病、癌の疾病罹患リスクが高くなり、早死につながります。

 

肥満は世界中で普通な病態となっています。肥満率は日本人の肥満の割合は男性28.6%、女性20.3%となっています。

 

年代別では、男性は40歳代が34.9%と最も高く、それに続いて50歳代が31.1%となっています。

 

女性は高齢になるに従って肥満の割合が高くなり、70歳以上で27.1%と最も高くなっています。

 

肥満は摂取カロリーが代謝しカロリーより多いことから生じています。

 

肥満を防止するには摂取カロリーを減少する方法が一般的ですが、ほとんどの人はリバウンドしてしまいます。

 

米国で行われた研究で14人の減量参加者のうち1人を除いてすべてが代謝率が低下しました。

 

減量から6年後に参加者の体重はリバウンドにより大幅に増加しました。

 

14名の参加者のうち、13名の体重が6年以内に増加し、そのうち4名の体重は減量を始める前より増加しました。全参加者の中で1名のみが代謝が減少しても減量が維持できました。更に、1名の参加者が代謝を増やすことが出来ました。この参加者は手術により胃を小さくしました。

 

この研究から長期の減量は非常に困難であることが分かりました。

 

長期の減量には持続的な代謝適応に注意深く対応しなければならず、継続的な減量努力が必要です。

 

研究から、人がどのくらい減量するかは生理学上の問題であり、精神力の問題でないことが分かりました。

 

空腹は精神力の弱さを示しておらず、自分をごまかしているわけでもありません。しかし、肥満患者は薬、器具、または手術を使用すること無く、自分で減量を維持できないことを恥だと感じています。

 

この研究から人々は減量の困難さをより実感することになります。

 

この研究結果は減量している人を当惑させるかもしてませんが、人が減量を維持できないのには理由があることが分かるはずです。

 

非常な努力をして減量しても、長期的に減量を維持することは出来ません。脳が前の体重に戻そうとしているからです。

 

医師は肥満を慢性疾患と考えていますが、多くの肥満患者は自分で体重増加に打ち勝てないことを恥だと感じてしまいます。

 

減量を徐々に行い、栄養状態を改善させ身体を活性化させる必要があります。体重が増加しても罪の意識を持つべきではありません。それは、糖尿病、癌、または他の慢性病になって罪の意識を感じることと同じことだからです。

 

減量を妨げているのは自分の脳なのです。

 

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