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パソコンやスマートフォンから眼を守る

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酷使していても気づかない

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現在では、仕事、趣味、学業すべての情報がインターネットを介してやり取りされています。そのため、毎日、何時間もパソコンの画面に向かい合うことになり、眼が酷使されています。パソコン由来の眼の病気は看過できない状況になっています。

 

インターネットの時代ではほとんどの情報は眼から得ています。ある日、急に視力を失ったらどうなるか考えるだけ恐怖をおぼえます。

 

その割には、パソコン由来の眼の病気には無頓着になっています。

 

眼は生きている限り大切に使わなければなりません。眼の健康に注意を払う必要があります。

 

 

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長時間、腕を真っ直ぐ伸ばしておくことはできません。腕が疲れるからです。長時間、画面を見続けることがどれだけ眼に負担をかけているかが分かります。

 

パソコンで仕事をすると、画面に集中してしまいます。呼吸が浅くなり、体内に乳酸が蓄積してしまいます。画面に集中し続けると、視野が狭くなってしまいます。長く画面を見続けていると眼がかすみ、焦点が定まらなくなってしまいます。

 

パソコンやスマートフォンの画面により引き起こされる眼の状態

 

仕事で1日8時間パソコンの画面に向かっている人は珍しくありません。

画面に向かう時間が長いと眼は疲労します。

 

人によっては眼に障害がでても仕事をやり続けています。

 

パソコンの画面に長時間向き合って仕事をやり続けた結果、ドライアイにかかり、視力の低下も起こります。

 

パソコンの画面を長時間見続けている人は眼の緊張が強まり、涙の眼を潤す成分であるMUC5ACの濃度が低下します。

 

パソコンで作業するようになってから、眼の筋肉が酷使されるようになりました。本を読むときは、眼はページを追うだけですみますが、パソコンの画面を使用すると、眼は広い画面の広いエリアを追わなければなりません。更に、眼は画面の輝度に対応しなければなりません。

 

エアコンの風は眼を乾燥させ、ドライアイを一層悪化させています。

 

パソコン由来の眼の病気として眼のかすれ、複視、眼の炎症、首肩の痛み、および頭痛があげられます。

 

パソコンを使う人の約15%は眼瞼炎を発症しています。この病は、まぶたが炎症を起こし、ただれ、かゆみ、はれ、時にはまぶたが張り付いてしまいます。

 

眼の筋肉の緊張によっては眼に不快な症状が現れ、日常生活にも支障を及ぼします。

 

長時間のパソコン作業からの眼の守り方

 

  • 1時間、画面に向かって仕事をしたら、5から10分画面から離れます。長時間の画面作業の後、長時間の休憩を取ることは効果がありません。腕を伸ばす場合、伸ばしっぱなしは疲れますが、数秒ごとに上げ下げすれば、疲れることはありません。同じことは眼にも言えます。時折遠くの景色を見ると、眼の筋肉の疲れが取れます。パソコンの近くに鏡を置き、時折、鏡を見るだけでも眼の筋肉の疲れがとれます。鏡を見ることは遠くを見ることと同じ効果が有ります。休憩時には、深呼吸を行い新鮮な酸素を取り込み、体のストレッチを行い、水分補給を行います。休憩の取り方を工夫することにより眼の健康を維持することができます。
  • 意識してまばたきをします。まばたきをすると眼球が涙で潤います。長時間画面を見続けると、まばたきする回数が減り、眼が乾燥します。眼の乾燥はエアコンの風で更に悪化します。
  • 画面を清潔にします。
  • 考え事をするときは画面を見ないで、眼をつぶります。
  • 部屋の明かりが強すぎると、眼が疲れます。画面に照明の光が反射しないようにします。
  • 画面から眼から45センチから60センチ位離し、画面を眼の高さより少し低くします。
  • モニターの明るさを正しく調整します。
  • 画面に表示される文字のサイズを大きくします。
  • 眼が常に潤っているように人工涙液を使用します。
  • 眼の健康のためにパソコンやスマートフォンの画面を見ない日を決めます。

 

1953年日本でテレビの本放送が始まりました、それ以来、日本人は画面を見る生活が始まりました。その当時は1日3~4時間位しかテレビを見ることはなく、それほど眼の問題は起こりませんでした。

 

1970年代後半に日本電気、シャープ、日立製作所よりブラウン管を使用したパソコンが発売されました。この頃から仕事にパソコンが使われるようになり、眼の疲れの問題が始まりました。

 

パソコンのモニターはブラウン管式から液晶式に変わり、今後有機EL式に移行すると思われます。画像の表示品質は非常に向上し、液晶式のモニターが現れたから画面のチラツキの問題は無くなりましたが、人間の眼の健康を考えたモニターはまで現れていません。

 

有機ELの開発が一段落してから眼の疲れないモニターの研究が本格的に始まるのでしょうか。

それまで、自分の健康は自分で守らなければなりません。

 

眼を酷使していることに早く気づくべきです。

 

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