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医学よもやま話

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紫外線対策

皮膚科

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リゾート地では紫外線に気をつけよう!

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リゾート地、標高の高い山、海に行く人は太陽光線に気をつけましょう。

さもないと、若くして顔老け顔になったり、最悪の場合、皮膚癌にかかるかもしれません。国内における皮膚がんの患者数は増加傾向にあり、年間およそ10,000~15,000人がかかっていると言われています。

 

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紫外線

太陽は多種の電磁波を放射しています。太陽光で最も皮膚に影響をあたえるのが紫外線です。紫外線は3種類に分けられます(波長の短いものからUVA、UVB、UVC)。大気によりUVAとUVBのみが地表に届きます。

 

地表に届き日焼けの原因となる紫外線の特徴と量(波長320nm以下)は次の要因により大きく変化します。

 

  • 大気及び地表の状態
  • 緯度
  • 季節
  • 一日の時刻
  • 標高

 

異なる生活環境(例えば、衣類、職業、行楽)により皮膚にさらされる太陽光線の量が異なります。

 

太陽光線はガラスや、多くの場合、厚い雲、煙、及びスモッグで遮断されますが、薄い雲、霧、または30cm以下の透明な水は透過し、重症の日焼けを引き起こします。雪、砂、及び水は光線を反射して、太陽光線がより強くなります。

 

緯度が低い(赤道に近い)地域では、夏と日中(午前10時から午後3時まで)太陽光線が直接大気を通るので、太陽光線は増加します。

 

また、標高の高い地域でも大気が薄くなるので太陽光線は増加します。成層圏のオゾン層は特に波長の短い紫外線を遮断していますが、フロンにより薄くなっているため、地表に到達するUVAとUVBが増加しています。

 

日焼け用のランプはUVBよりUVAを多く照射します。UVAは皮膚に安全であると宣伝されていますが、UVBの露光と同様に長期の露光は光老化や皮膚癌などの有害な疾病を誘発します。皮膚に安全な日焼けは存在しません。

 

紫外線による皮膚の疾病

紫外線の皮膚への有害な影響として急性日焼け及び慢性的な皮膚の疾病があります。慢性の皮膚の疾病として皮膚の肥厚、皺の増加、日光角化症や皮膚癌が起こります。皮膚が紫外線にさらされると、表皮ランゲルハンス細胞が不活性化したり、消失につながります。表皮ランゲルハンス細胞は皮膚の免疫系の重要な役割を担っています。

 

皮膚が太陽光線にさらされると、皮膚の保護反応として、皮膚の表皮が厚くなり、メラニン形成細胞が急激に増殖してメラニンを作り出します。これによりいわゆる日焼けが起こります。日焼けは紫外線に対する人間の保護機能です。

 

皮膚にあるメラニンの量により太陽光線に対する感度と反応は大きく異なります。太陽光線に対する皮膚の感受性は6タイプ(IからVI)に分類されます。この分類は皮膚の色、紫外線感度、および太陽露出反応に基づきます。

 

皮膚タイプIは白色から非常に薄い色で、紫外線に非常に反応します。皮膚が紫外線にさらされても皮膚の色は変わりません。皮膚タイプIでは、すぐに日焼けしますが、褐色にはなりません。

 

皮膚タイプVIは茶褐色か黒色で、最も紫外線から皮膚が守られ、太陽にさらさなくとも皮膚は黒か茶色です。

 

しかし、皮膚が黒い人は太陽に対する免疫を持たず、強い光線または長時間太陽光線にさらされると皮膚が損傷します。

 

皮膚が黒い人の紫外線の皮膚に対する長期の影響は皮膚が白い人と同じですが、皮膚内のメラニンが紫外線から皮膚を保護するので、紫外線の影響は遅くなりまた重症化は少なくなります。

 

紫外線による皮膚の慢性疾患

皮膚の老化

皮膚が太陽光線に常時さらされると、皮膚の老化が進みます。皺が多くなり、皮のように固くなります。まだらな染みができ、そばかすが増え、毛細血管拡張症が起こります。

 

日光角化症

日光角化症は皮膚の細胞(角化細胞)が長年太陽の光線にさらされることにより起こる前癌化症状です。

 

皮膚癌

皮膚癌は日光に多くさらされる職業または野外活動をする人に多く発生します。例えば、スポーツ選手、農夫、牧場労働者、船乗り、よく日光浴をする人。太陽に当たることは悪性黒色腫にかかるリスクが高まります。

 

日焼け防止対策

簡単な対策で日焼けや太陽光線による慢性皮膚疾病の防止に役立ちます。

 

日中の明るい日差しや他の紫外線環境は、皮膚が黒い人でも、最小(30分未満)にする必要があります。

 

皮膚を太陽光線にさらすと、ビタミンDが作られますが、ビタミンDの摂取は皮膚を太陽光に故意にさらすことより、ビタミンDを多く含んだ食品(鮭、さば、きくらげ等)から摂取することを専門家は進めている。

 

衣服

保護用品で皮膚を紫外線から守ることが出来ます。皮膚を守る保護用品として、帽子、長袖シャツ、長ズボン、およびサングラスがあります。密織の衣類は目の粗い織りの衣類より太陽光線を良く遮断できます。

 

太陽光線を遮断できる特殊な衣類も市販されています。この種の衣類には紫外線保護指数UPFと保護レベルを示す数字が記されています(日焼止めの表示に類似しています)。

 

縁の広い帽子で顔、耳、及び首を保護することに役立ちますが、これらの部分には日焼止めも必要です。目の周りを覆うタイプのサングラスを着用すれば、目とまぶたを紫外線から防止できます。

 

日焼止め

日焼止めは紫外線を吸収または反射することにより日焼けや慢性的な日焼けから皮膚が損傷を受けるのを防いでくれます。

日本化粧品工業連合会は日焼止めの効果を示す指標としてSPFとPAを規定します。

SPFは、紫外線防御指数とも呼ばれており、日焼けや肌に炎症を起こしてしまう紫外線UV-Bを防ぐ効果があります。

PAは、肌老化の原因である紫外線UV-Aを防ぐ効果があります。

両方の指標とも数字または+の数が大きいほど効果が大きくなります。

 

日焼止めが効かないことがよくありますが、これは塗る量が不足している、塗る時間位が遅い(日焼止めは太陽光線にあたる30分前に塗っておく必要があります)、水泳または運動の後、再度塗ることを忘れている、または太陽光線にさらされている間は2から3時間おきに塗ることを忘れていることが考えられます。

 

日焼止めに対して、アレルギーまたは光線アレルギー性の反応が起こることがありますので注意が必要です。

 

リゾート地は、標高の高い所や、熱帯だったり、ビーチ、砂漠だったり、紫外線の強い所です。

 

強い紫外線から皮膚の老化を防ぎましょう。

 

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Keywords

角化細胞 keratinocytes;紫外線 ultraviolet ray;日光角化症 actinic keratosis;日焼け sunburn;表皮ランゲルハンス細胞 epidermal Langerhans cell;表皮 epidermis;メラニン形成細胞      melanocyte