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交感神経と副交感神経

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人間が意識しなくとも各器官は正確に働きます。この各器官を働かしているのが自律神経です。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。

 

交感神経は、運動に必要な機能を働かせ、副交感神経は、腸管の消化・吸収などを働かせます。

 

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写真出典:Kenny Doan

 

我々は、意識して、手足を動かします。この時働くのが交感神経です。体を動かすために脈拍、血圧、呼吸数を上げて体の要求に応えるようにします。手足の動きを止めて、休むと副交感神経が働き脈拍、血圧、呼吸数を低下させます。物を食べようとするときは、手を動かして物を口に運び、噛んで、舌を使って飲み込みます。物を消化するために副交感神経が働きます。薄い唾液が大量に分泌され、胃腸の蠕動の促進、消化液の分泌、肝臓のグリコーゲン蓄積を行います。物を食べていないときは、交感神経が働き、濃い唾液が少量分泌され、胃腸の蠕動の抑制、消化液の抑制、肝臓のグリコーゲン分解を行います。

 

しかし自律神経が上手く機能しなくなることがあります。

 

自律神経障害が起こったら

 

  • 専門医の治療を受ける。
  • 症状を和らげる。

 

自律神経障害が治療できないときは、症状の軽減に努めます。

 

 

自律神経障害症状と処置

 

起立性低血圧

症状:立ち上がった時、血圧が過剰に低下するためめまいが起こります。

 

処置:ベッドの前方を約10センチ高めます。ゆっくり起き上がります。腹帯や圧迫ストッキング圧迫またはサポート衣類を着用すると症状が軽減します。塩と水の摂取を増やすと血流中の血液の量が増えるため血圧が上昇します。必要に応じて経口処方薬を服用します。フルドロコルチゾン(フロリネフ)は動脈を収縮させて血圧を上昇させます。

 

発汗の減少または無発汗

症状:患者は発汗量が減少またはなくなるので、暑さに耐えられなくなります。眼や口が乾きます。

 

処置:暑い所を避けます。

 

胃不全麻痺

症状:食事の後、胃の消化が非常に遅いため患者はすぐに満腹感を感じたり嘔吐が起こります。

 

処置:経口処方薬プロクロルペラジンとジフェンヒドラミン(ベネドリル)を服用すると、症状が改善する場合があります。

 

尿閉

症状:人によっては膀胱が過剰に活動するため失禁することがあります。ある人は膀胱の活動が鈍いために、排尿が困難になります。便秘や大腸の蠕動が無くなる場合があります。

 

処置:膀胱が正常に収縮しないために残尿があるときは、尿道から膀胱にカテーテルを入れます。カテーテルにより、膀胱内の尿が排出され、症状が軽減します。膀胱の圧力を高めて、残尿を減らすには、経口処方薬ベタネコールが使用できます。

 

便秘

症状:大腸の蠕動が弱くなるため、便秘が起こることがあります。

 

処置:繊維の多い食物の摂取と便軟化薬が使用できます。便秘が続くときは、浣腸が必要となります。

 

眩暈

症状:瞳孔の調節がうまくいかないため、光が眩しく感じることがあります。

 

処置:サングラスを着用します。高血圧症でなければ、塩分を多めに摂取すると症状が軽減する場合があります。

 

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Keywords

胃不全麻痺 gastroparesis;起立性低血圧 orthostatic hypotension;眩暈 dizziness;交感神経 sympathetic nerve;自律神経系 autonomic nervous system;自律神経障害   autonomic disorder;尿閉 urine retention;副交感神経 parasympathetic nerve;便秘 constipation