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老眼はアーモンドで治るか?

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食品終末糖化産物

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先日テレビで老眼の原因は目の水晶体に蓄積されたAGEと言う物質であり、アーモンドまたはビスタチオを摂取すると、この物質が除去され老眼が改善すると紹介されていました。

 

AGEとはAdvanced Glycation End Productsすなわち終末糖化産物のことです。

 

終末糖化産物はタンパク質と糖が加熱されてできた物質です。

この物質が血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると老眼のみならず白内障の一因となり、AGEは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼしていると言えます。

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AGEの一部は消化の段階で分解されますが、約7%は排泄されずに体内に溜まってしまいます。

 

これが、体にとって有害になります。

 

現代の食事は火を通したものが主流です。この結果、高レベルの終末糖化産物を摂取してしまいます。

 

食物終末糖化産物は酸化ストレスや炎症を引き起こし、様々な病気を発症させます。

 

食品を乾燥加熱で調理すると、調理しない場合と比較して10から100倍の食物終末糖化産物が発生します。脂肪とタンパク質の多い動物性食品は終末糖化産物が多く含まれ、調理すると、さらに多くの終末糖化産物が作られてしまいます。

 

これに対して、野菜、果物、全粒穀物、及びミルクなどの炭水化物の多い食品は調理しても終末糖化産物の量は増えません。

 

調理時に作られる食物終末糖化産物は終末糖化産物阻害化合物であるアミノグアニジンにより防止できます。食品を低い温度で短時間調理して、レモンジュースや酢などの酸味のある溶液をかけることにより食物終末糖化産物の発生を抑えることができます。

 

牛肉をこれらの溶液で1時間マリネすると、しないものと比較して終末糖化産物の発生量を半分以下に抑えることができます。

 

魚、豆類、低脂肪牛乳、野菜、果物、全粒穀物の摂取を増やし、固形脂肪、脂身の多い肉、成分無調整の乳製品、加工食品の摂取を減らすことにより、食物終末糖化産物の摂取を顕著に削減できます。

 

ローマカミツレの花、ヤマブドウの果実、トウモロコシの花柱、セイヨウオオバコの種子、オリーブの葉、および緑茶に糖化反応阻害成分が多く含まれています。

 

終末糖化産物を摂取を抑えることはできますが、アーモンドを摂取したくらいで老眼の予防はできても、老眼は治らないようです。

 

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Keywords

終末糖化産物 Advanced Glycation End Products;脳梗塞 cerebral infarction白内障 cataract老眼 presbyopia