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医学よもやま話

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地震と感染病予防

免疫 感染症

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ストレスにより感染病が広がる

 

地震が起こると、家屋の倒壊などで、避難所生活を余儀なくされます。

狭いスペースに多くの人達が暫くの間生活をするわけです。家族でも狭い場所での生活はストレスがたまりますが、まして知らない人々との共同生活は大変なものです。ストレスが溜まってくると免疫力が低下します。そのため、これまで免疫により活動が止められていた細菌が活動しだします。このような細菌を日和見菌といいます。普段は悪さをしなかった菌が活動し様々な病気を引き起こします。

 

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ストレスを溜めない工夫

新潟中越地震のときは被災者は避難所での共同生活を嫌い車内で非難生活した人が多くいました。車内では体を思うように動かせないため、足の静脈に血栓ができ、これが脳、肺、心臓に到達して、梗塞が生じるエコノミークラス症候群を発症してしまいます。狭い車内での避難生活で、多くの被災者がエコノミークラス症候群で亡くなりました。

その反省から、東北大震災のときは世帯ごとに布やダンボールでパテーションを使ってプライバシーを守っていました。避難生活が長引きそうなら、早期にこのような対策を取る必要があります。

 

エコノミークラス症候群対策

避難所のスペースは非常に狭いので、できるだけ体を動かし、血栓ができないようにする必要があります。さらに、十分な水分を取る必要があります。アルコール飲料やカフェインを含んだ飲料も利尿作用があるので摂取には十分注意が必要です。

 

衛生対策

衛生面では日和見菌が活動しないように、とりわけ、アルコールを使った消毒の徹底です。トイレは仮設のものであり、水道も使えない状態では、いつもの生活のような衛生環境は望めません。しかし、アルコールを使えば、水がなくとも殺菌が出来ます。ある解説によると、アルコールを使用した消毒は石鹸を使った手洗いより数十倍も効果があるそうです。とりわけ、水道が使えない場合は、避難所にアルコール消毒用のボトルの設置が必要です。

また、腸内フローラを維持するために乳酸菌飲料の摂取により、善玉菌を増やし、悪玉菌や日和見菌の活動を抑えることが出来ます。

 

感染病予防

避難生活でのストレスを減らし、必要な衛生対策により日和見菌の活動を抑えることにより、避難所に感染病が広まることが防げます。

 

 

避難所生活で大切なことは、ストレス対策と衛生対策で感染病が広まらないようにすることです。

 

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Keywords

悪玉菌 pathogenic bacteria;エコノミークラス症候群 economy class syndrome;血栓 thrombus梗塞 infarction;静脈 vein;善玉菌 probiotics;腸内フローラ intestinal bacterial flora;日和見菌 opportunistic bacteria