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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

魚の毒

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シガテラ毒

 

先日、築地市場で食中毒を引き起こす恐れのある「バラハタ」1匹が誤って販売されてしまいました。購入者は特定できていないもようで、都は「買ったと思う人は注意してほしい」と呼びかけています。

 

バラハタはハタの一種で、成魚の全長は60cmくらいで、和歌山県以南に分布しています。バラハタのシガテラ毒は捕食する魚介類に由来しています。ある種の海藻(渦鞭毛植物)がシガテラ毒を作り出します。魚介類がこの海藻を捕食し、バラハタがこれらの魚介類を捕食することにより、バラハタにシガテラ毒が蓄積されます。

 

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写真出典:The Islets of Langerhans Sea

 

シガテラ毒はナトリウムチャンネルに特異的に作用し、神経伝達に異常をきたします。シガテラ毒は母乳経由で乳幼児に移行する可能性があります。シガテラ毒は加熱しても毒性は消えません。

 

食後2から8時間で中毒症状が現れます。中毒症状として、腹痛、吐き気、嘔吐、および下痢が起こります。中毒症状が6から17時間続きます。その後かゆみ、知覚異常、頭痛、筋肉痛、温冷感覚の反転、および顔の痛みが起こることもあります。その後、数ヶ月間、感覚異常や神経過敏症が起きることもあります。死亡例はないと言われています。

 

治療方法として、マンニトールの点滴が行われています。

 

Keywords & Related Topics

かゆみ pruritus;筋肉痛 myalgia;シガテラ毒 ciguatera poisoning;神経過敏 nervousness;知覚異常 paresthesia;マンニトール mannitol