読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

睡眠とアルツハイマー病の関係

認知症

advertisement

アルツハイマー病の予防には睡眠が一番!

 

認知症の大多数を占めているアルツハイマー型認知症の主要原因は脳細胞に付着したアミロイド・ベータというタンパク質であることがわ分かっています。人間が起きている時には脳細胞にアミロイド・ベータが付着し、睡眠時には脳細胞から除去されます。アルツハイマー病は脳細胞からアミロイド・ベータが正しく除去できずに、蓄積することにより起こります。

 

アミロイド・ベータ除去に関する研究として、「USCのケック医学校の研究チーム(Keck School of Medicine of USC)は睡眠時にアミロイド・ベータを除去するのがPICALMと呼ばれるタンパク質であることを解明した」との報道がありました。

f:id:tpspi:20160412100400j:plain

写真出典:Zlokovic Lab

 

研究チームはiPS細胞からヒト内皮細胞を作り、アルツハイマー病発症リスクを増大させる既知のPICALM変異の影響を調べました。この結果この遺伝子変異により脳の血管からのアミロイド・ベータの除去が妨げられることが分かりました。

 

研究により、脳内血管内のPICALMの欠乏やアルツハイマー病のリスクを増加させるPICALMタンパク質に関連する遺伝子の変異により、脳血液関門と呼ばれる領域からアミロイド・ベータの除去できなくなり、これが蓄積され、認知機能の低下につながることが分かりました。

 

今後PICALMについての特質や、アルツハイマー病におけるアミロイド・ベータ除去につながる治療方法の解明が待たれます。

 

アルツハイマー病に関係する遺伝子は現在までに多数発見されていますが、これらの役割はまだ明確になっていません。

 

結局、PICALMの減少これを作り出す遺伝子の変異の原因など、解明されなければならない問題はたくさんあります。

 

現在のところ、睡眠が不足すると、脳細胞からアミロイド・ベータが除去されず、蓄積されることは明確です。研究によりアルツハイマー病の治療法が確立するまでは、睡眠は非常に重要です。

 

現在のところ、アルツハイマー病の予防には睡眠が一番です。

 

Keywords & Related Topics

iPS細胞 induced pluripotent stem cell;アミロイド・ベータ amyloid-betaアルツハイマー病 Alzheimer disease;遺伝子変異 gene variant;脳血液関門 blood-brain barrier;ヒト内皮細胞 human endothelial cell