読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

1型糖尿病と2型糖尿病の違い

advertisement

糖尿病とは体が必要なインスリンを作れないために血糖値が異常に上昇する疾病です。糖尿病は大きく分けて1型糖尿病と2型糖尿病の二種類があります。

 

 

f:id:tpspi:20160411181541j:plain

 インスリンペン型注入器

 

 

糖尿病になると頻尿、喉の乾き、体重の減少、神経の損傷、感覚異常、血管の損傷、心臓発作、腎不全、失明、血糖値低下のための糖質及び脂質制限の食事、運動、服薬が必要となります。

 

インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで血液中のグルコースのレベルを調整します。血液中のグルコースは膵臓がインスリンを分泌するように刺激を与えます。インスリンはグルコースが血液から細胞に吸収するのを助けます。細胞にグルコースが吸収されるとグルコースはエネルギーに変換され、直ちに使われるか脂肪またはグリコーゲンとして必要になるまで貯蔵されます。

 

血液中のグルコースのレベルは一日中変動します。食後上昇し食後2時間で元の状態に戻ります。血液中のグルコースのレベルが通常の状態に戻るとインスリンの分泌は減少します。

 

 

もし体でグルコースを細胞に吸収させるための十分なインスリンが分泌されないか、細胞がインスリンに正常に反応しないと、血液中の高レベルのグルコースおよび細胞内の不十分なグルコースにより、糖尿病の症状や合併症が起きます。

 

1型糖尿病

1型糖尿病では、体の免疫系により膵臓のインスリン分泌細胞の90%以上が永久に破壊され、膵臓はインスリンをほどんど、または全く分泌しなくなります。1型糖尿病患者は糖尿病患者全体の10%未満です。1型糖尿病はほとんどの場合30歳前に発症しますが、高齢になってから発症する場合もあります。

 

1型糖尿病は幼年期または成人の早い時期にウイルス感染または栄養学的要因により、免疫系が膵臓のインスリン分泌細胞を破壊すると考えられています。

 

2型糖尿病

2型糖尿病では、膵臓はインスリン分泌しますが、通常のレベルより多く分泌します。この結果、体はインスリン耐性を持つようになり、インスリンの分泌量が体の必要量に達しなくなります。

 

これまで、児童や青年が2型糖尿病を発症することはまれでしたが、近年では若年層の発症も多くなっています。通常、2型糖尿病は30歳を過ぎてから発症し、年齢とともに罹患率が高くなります。65歳以上での糖尿病罹患率は約35%に達しています。

 

2型糖尿病の主要発症リスクの80%から90%は肥満です。

 

疾病や薬剤によりインスリンの分泌量が多くなることがあります。コルチコステロイドのレベルが高かったり(クッシング病やコルチコステロイド薬を服用)や妊娠時にインスリンの分泌量が増加します。成長ホルモン過多(先端巨大症)の人やホルモン分泌腫瘍のある人は糖尿病を発症します。重篤な膵臓炎患者、膵臓炎を繰り返す人、または膵臓の損傷により糖尿病を発症します。

 

糖尿病を発症すると、喉の乾き、頻尿、空腹、目のかすれ、嗜眠(眠気)、吐き気、および運動における持久力低下が起こります。

 

 

1型糖尿病の症状

1型糖尿病では、症状は突発的に起こります。重大な症状として糖尿病型ケトアシドーシスが起こります。この場合、むかつき、嘔吐、疲労が起こります。息が深く、早くなります。息が果物や除光液の匂いがします。

 

1型糖尿病を発症すると、インスリンの分泌が一部回復するため、暫くの間、通常の血糖値レベルに戻ります。

 

2型糖尿病の症状

2型糖尿病は発症後、数年または数十年の間、何ら症状がでないことがあります。頻尿や喉の渇きは穏やかで数週間または数ヶ月をかけて悪化します。最終的に、患者は極度の疲労感を覚え、目のかすれや脱水症状が起こる場合があります。

 

糖尿病の初期段階では、血糖値のレベルは極度に低くなります。

 

2型糖尿病患者はインスリンを分泌しているので、長期にわたって治療を受けなくともケトアシドーシスは起こりません。

 

しかし、感染や薬を服用時に起こるストレスにより血糖値が極度に高くなることがあります。

 

血糖値のレベルが極度に高くなると、重度の脱水症状になり、精神錯乱、嗜眠、及び発作が起きます。

 

 

糖尿病による合併症

糖尿病は血管を損傷します。これにより、血管が狭くなり、血流が悪くなります。全身の血管が影響を受けるため、糖尿病患者には合併症が起きます。多くの臓器が影響を受け、脳卒中、失明、心臓発作、腎不全、足の感覚異常が起こります。

 

Keywords & Related Topics

1型糖尿病 type I diabetes;合併症 complication;ケトアシドーシス ketoacidosis;コルチコステロイド corticosteroid;失明 vision loss;嗜眠 drowsiness;心臓発作 heart attack;腎不全 kidney failure;膵臓 pancreas;精神錯乱状態 mental confusion;先端巨大症 acromegaly;糖尿病 diabetes;2型糖尿病 type II diabetes;脳卒中 stroke;吐き気 nausea;頻尿 frequent urination;発作 stroke