読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

Still Alice 「アリスのままで」

認知症

advertisement

認知症患者の生き方

****

 

「アリスのままで」はリサ・ジョノヴァの小説の題名であり、映画化され2015年に日本公開された作品です。

 

f:id:tpspi:20160407075135j:plain

「アリスのままで」映画ポスターより

 

50歳の高名な言語学者のアリスは、ハーバード大学で講義中に言葉が思い出せなくなり。また、ジョギング中に自宅に帰れなくなったりした。医師の診断は若年性アルツハイマー病であった。子どもたち3人にも50%の確率で遺伝し、さらに孫にも影響することが分かってしまう。大学では、学生が講義内容に不満を持つようになり。やがて職を辞すことになる。

 

アリスの記憶は日々薄れていき、アルツハイマー病特有のいらだちや、家族に対する乱暴な言動もでてしまう。

 

最初は自我の喪失に激しく動揺したが、やがて現実を受け入れ、様々な葛藤を経験しつつ困難な病気に立ち向かっていく。

 

夫婦や親子の愛、生と死などについての多くの示唆に富む実に美しい物語で、どこまでも希望や愛を失わない生き方に読者は感動させられる。

 

アリスは記憶が薄れて行くなかで、優しい夫と3人の子供達に愛情深く見守られてゆくストーリである。

 

65歳以上の高齢者でアルツハイマー病になる確率は15%であり、現在の医学ではこの病の進行を止めることはできません。病気を発症すると平均7年で死亡するとのデータが有ります。

 

家族に経済的に余裕があれば、介護施設に入所させることができますが、施設に任せきりにしておくと病状は急激に進行して長くは生きれません。

家族やケアする人の対応によっては認知機能の喪失を緩やかにすることも出来ます。患者をどのように介護するかは配偶者や家族の問題ですが、自宅で介護する場合、患者も家族もストレスを感じたり、いがみ合わないようにする工夫が必要です。

 

自宅で患者を介護する場合、患者の安全のために火の始末、徘徊、排泄、運転などいろいろな問題を考えておく必要があります。

 

対応を誤ると、患者の死期を早めたり、一家心中という悲惨なことが起こります。

 

各人が家族がアルツハイマー病になるかもしれないということを考えておく必要があります。

 

自分らしく生きてもらうために。Still Yourself !

  

関連ページ

家庭崩壊の危機

睡眠不足によりアルツハイマー病になるかも

アルツハイマー病患者の記憶を取り戻す

頭を使わないでいると若くして認知症になるかも?

 

Keywords

若年性アルツハイマー病 early-onset Alzheimer's disease;認知症 dementia