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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

死の足音を遠ざける

胃腸科

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大腸癌の可能性と大腸内視鏡検査の危険性

 

日本人の癌による死亡原因の第3位が大腸癌だと言われています。

大腸癌の検査方法として、主に次の3種類があります。

便潜血検査 … この検査は大腸内の腫瘍からの出血を調べるもので、腫瘍から出血がない場合は癌を検出できません。従って、精度は低く気休めに過ぎません。

注腸造影検査 … この検査は肛門からバリウムと空気を入れX線で大腸の輪郭を調べます。便潜血検査より精度が高いと言われています。

大腸内視鏡検査 … 肛門から内視鏡を入れ、大腸に腫瘍や隆起した部位(ポリープ)がないかを調べます。ポリープは癌化の危険性があるため、内視鏡検査時に切除し、癌化していてないか病理検査されます。大腸内視鏡検査は現在のところ最も精度の高い検査方法と言われています。

 

大腸内視鏡検査は患者の苦痛が大きいのですが精度が高いため検査を受ける患者数は年々増加しています。メーカのアンケートによれば、検査を受けた患者の約36%に何らかの異常(癌、ポリープ、など)が見つかっています。

 

検査を受けるとき、鎮静剤や鎮痛剤を使用した患者の割合は42%となっています。この検査が苦痛を伴うことを示しています。鎮静剤や鎮痛剤を使う場合、患者にショック症状が出る場合もあります。それに対する備えがクリニックに要求されます。検査を受ける患者が苦痛を感じるかどうかは検査医師の技術と経験にかかっています。

 

大腸内視鏡検査における合併症として、急性心筋梗塞、腹膜炎、急性穿孔、劇症大腸炎が報告されています。合併症が起こったら、緊急手術を行うことになります。緊急手術の結果、人工肛門が必要になったり、脳梗塞を併発して寝たきりになったり、死に至る場合もあります。

 

手術を受けている途中で我慢できない場合は、中止を要求すべきです。大腸が破れることがあるからです。医療事故は泣き寝入りの場合が多く、医療裁判は非常に困難だからです。

 

日本の内視鏡メーカ3社が内視鏡による感染で米食品医薬品局(FDA)の監査を受け、警告書を受け取っていたこが昨年、報道されました。幸い、日本では内視鏡による感染事故は少ないようです。アメリカの医療スタッフに比べて、日本の医療スタッフが優れているからでしょうか。

 

このような事に留意して信頼できる医療機関を見つけて、検査を受ける事が絶対必要です。

 

大腸癌のリスクを無くすこと > 大腸内視鏡検査の苦痛、合併症の可能性

 

あなたの体の中で何が起こっていることを知り、死の足音を遠ざけましょう。

 

 

急性心筋梗塞    acute myocadial infarction

腹膜炎                peritonitis

急性穿孔            acute perforation

劇症大腸炎        Fulminant colitis

大腸癌                colon cancer

大腸内視鏡検査              colonoscopy

便潜血検査        occult blood test

腫瘍                    neoplasm

注腸造影検査    barium enema examination

肛門                    anus

ポリープ            polyp

病理検査            pathological examination

鎮静剤                sedative

鎮痛剤                analgesic

合併症                complication

医療事故            malpractice

医療裁判            malpractice suit