医学よもやま話

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中東の砂漠で急病になっても日本の医師から診てもらえる

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ハイテク医療

 

僻地では医師不足が深刻です。医師のいない地域で急病になったら、命にかかわるかもしれません。しかし、近年、行政は過疎氏の住民の救急医療をおこなうためにドクターヘリを用意しています。ドクターヘリには救急病院の医師を載せ、搬送中に診察や救命処置を行ってくれます。しかし、ドクターヘリにも課題があります。天候による運行の左右、操縦士の確保、医療機関の対応力不足、高額な維持費など様々な問題があります。

 

日本では、人口1000人あたりの医師数は2.1人で、WHOの調べによると世界63位だそうです。さらに、医師は大都会に偏在しています。東京の郊外の小さな市でさえ、ビルごとに歯科と内科クリニックがそれぞれ入っている状況です。

 

都会の救急指定病院でも医師不足は深刻で、救急医療に十分対応できていません。

 

都会に住んでいても、急病になったら、患者の病状がどの程度、深刻なのかわからないため、救急車を呼ぶことになります。しかし、受け入れてくれる病院を探す時間がない場合は、救急隊員から探してもらうことになります。救急病院に受け入れ体制がない場合は、患者の症状は悪化し、最悪の場合は死に至る場合もあります。

 

そこで、現在では遠隔診療が行われるようになってきました。遠隔診療は医師不足に対応するために、厚生労働省の通達により2015年より可能となりました。これにより、患者は自宅で診察を受けることができるようになりました。急病も遠隔診断の対応により、救急搬送の数を減らすことができ、救急病院の対応にも余裕が出てきます。

 

 

遠隔診断では、診療所に医師が常駐しなくとも、看護師や検査技師がいれば医師の指導のもと適切な処置や検査を受けることができます。将来的には、ロボット(ダ・ビンチ)を介して専門外科医による遠隔手術が可能となることが予想されます。

 

家庭のパソコンやスマートフォンを介して診察が受けることができ、処置や検査はは看護師や検査技師のいる診療所で受け、必要に応じて病院に行けば良いので、通院時間、待ち時間の短縮、ひいては症状の悪化が防げます。

 

患者は日本全国どこにいても、場合によっては世界のどこにいても、インターネット環境がある限る、診察を受けることができます。さらに提携病院があれば、世界中どこにいても治療が受けれるようになるでしょう。

 

インターネットを使った遠隔診断では、パソコンやスマートフォンを介して

医療指導をオンデマンドで受けることができます。また、薬の服用時間にアラームを鳴らしたり、遠隔診断日の予約や確認、処方箋の発行、薬剤の自宅への配送なども遠隔診断システムに組み込むことも可能となります。

 

 

行政側がサテライト診療所を各地に設置すれば、患者の家庭医はその施設を使用することができ、医師も所属の医療機関に常駐する必要もなく、さらに場合により、代診や、専門医による診断も可能になります。救急医療にも対応でき、スマートフィンから救急車を呼び、医療機関に移送させることもできます。

 

医師不足や医師偏在の問題はインターネット技術を使った遠隔診療で解決することでしょう。

 

中東の砂漠で急病になっても、いつもの先生から診てもらえます!

 

 

ドクターヘリ    air ambulance

救急病院            emergency hospital

救急隊員            paramedic

遠隔診療            telemedicine

検査技師            clinical examination technician

遠隔手術            telesurgery