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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

誘惑に負けない生き方

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ワクワクした人生の送り方

  

一日を有意義に過ごそうと思っても、そのようにできないのが人間です。ついつい誘惑に負けてしまいます。

 

今日はダイエットをするぞ!

今日は受験勉強を頑張るぞ!

早く仕事を片付けて、早く家に帰るぞ!

 

一日、間食もせず夕食も終わり、今日はダイエット成功だと喜んだのもつかの間、

冷蔵庫のアイスクリームをみつけて、食べている自分がいます。

受験勉強で問題を解いていて、わからないことをネットで調べるつもりが、いつの間にかネットサーフィンで一日が終わってしまいます。

会社に早く出勤して、退社時刻までには仕事も片付き、まっすぐ家に帰るつもりが気づけば同僚と居酒屋で一杯、終電で帰宅。

いつもの習慣が抜けません、なんでこんなにことになるのでしょうか?

 

ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームの発表によれば、我々の脳は過去に得たことのある報酬により容易に狂わされるそうです。たとえ、その報酬は現在は存在しなくても、その報酬は現在では無価値でも。

 

 

しかし、我々の頭を悪い習慣や報酬の罠から抜け出させるための方法があります。これには策略が必要です。

 

研究成果から、人間の脳は現在満足しなくとも、以前満足したことに惹きつけられるように仕組まれており、この働きをするのがドーパミンであることがわかりました。

 

良い匂いのする焼き鳥を食べて、美味しければ、美味しいという報酬が得られます。その人は、その匂いを嗅いだだけで、美味しいという報酬を期待します。例え焼き鳥屋の前を通っただけでも。

 

我々が報酬を期待したり、報酬を得たりすると脳内のドーパミンが増えます。

我々が以前、報酬を得た状況になると、その報酬は現在価値がなくても、報酬を期待してしまいます。

研究者は、ある行動が習慣になると我々は考え通りに頭を働かせることができなくなると考えています。

我々の頭脳は習慣を好むようにできています。それが報酬に直結するからです。

ラーメンのいい匂いがすれば、食べたいと思います。いくらダイエットが必要だと理解していても、習慣が理性に打ち勝ちます。

 

 

価値のある報酬が得られない悪い習慣を新しい行動で置き換える必要があります。

 

作家のチャールズ・ダヒグ(Charles Duhigg)はベストセラーの「習慣の力"The Power of Habit"」で悪習慣を断ち切るには3つのステップが必要だと言っています。

その1:悪習慣に陥る契機を見つける、

その2:悪習慣から得られる報酬の価値を考える、

その3:必要な報酬を満足させる代わりのものを見つける。

 

毎夜つまらないバラエティ番組を見る悪習慣に陥ったら、番組を見るとどんな報酬が得られるのか考えて見ることです。本当に有益かどうか。

 

この場合、毎夜の過ごしかたとして、つまらないテレビ番組を見る代わりに有益な本を読むことも出来ます。退屈を紛らわすためなら、近所を散歩してもよいし、カルチャーに通ってもいわけです。いずれも退屈しなくてすみます。

 

自分の行動を駆り立てている無価値の報酬が理解できらら、悪い習慣をより良い行動に置き換えることは容易です。

 

つまらないテレビ番組を診ることを、

友達と電話して昔を懐かしむ、

ジョギングをして体を丈夫にする、

本を読んで教養を身につける、

早くベッドに入り、疲れを取り、明日に備えることに置き換えることが出来ます。

 

チャールズ・ダヒグは悪い習慣を断ち切る手段としてスマートフォンなどのメッセージのついたアラーム機能を使うことを提案しています。さらに代わりの良い行動をノートに書き留めておけば、退屈な時間を有意義に過ごせます。

 

価値の無い報酬のための悪習慣を断ち切るために、より良い習慣を身につける努力をすればより幸福になれ、脳はドーパミンで満たされます。いつもワクワクした人生がおくれます。

 

 

参考文献

The Role of Dopamine in Value-Based Attentional Orienting

http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822%2816%2900043-9

 

 

ドーパミン                         dopamine

報酬                                   rewards

チャールズ・ダヒグ           Charles Duhigg