医学よもやま話

医学情報をご提供します。

ボケ予防と頭脳強化のために新たな挑戦をする!

advertisement

歳を取り、運動もせず家に引きこもり、テレビばかり見ていると認知障害が起きます。

老人は二種類に分類されます。一方は活力が満ち溢れ、バリバリ活躍し、色恋沙汰も起こし不良老人と言われる人たち。もう一方は定年を迎え、付き合いも無くなり、家に引きこもり、昔を懐かしんでいる人たちです。

 

テキサス大学の研究により、新しい挑戦をすると頭が活性化することが明らかになってきました。(注1)

新しい事を始めるとフラストレーションが溜まりますが、頭のためには非常に良いことがわかってきました。

 

新しい事を始めると、なぜ認知障害を防止できるのでしょうか?

それは、頭のネットワークが強化されるからです。頭を使うゲームをすると短期記憶の一部が強化されるのに対して、新しい事に挑戦すると頭のすべてのネットワークが強化されます。

 

新しい事に挑戦すると、頭のネットワークにおいて各部分のつながりが強化されます。バイオリンの単独演奏ではなく、オーケストラのようなものです。

脳の活動する部分が絶えず入れ替わり、必要に応じて、頭全体が機能します。

 

脳の各部分が最高の状態に維持され連携して働きます。新しい料理に挑戦したり、新しいゲームを覚えると、この脳の各部分の連携が向上し、認知能力を維持しながら、新しい事を楽しむことが出来ます。

 

 

頭を活発に働かせて、加齢による認知能力の減退を大幅に遅らせることができます。

脳の一部分が損傷していても、脳を鍛えることにより、その周辺の脳細胞が損傷した部分を補完してしてくれます。脳梗塞の後遺症を軽減するために、リハビリをするのはこのためです、訓練をすると損なわれた機能をある程度回復させることができます。

 

さらに、運動をすることにより認知能力の減退を防止することができます。

アメリカのピッツバーグ大学の研究では、1日45分間、週3回運動をすると脳の容積が増加する事をつきとめています。あまり活動的でない人でも運動することにより認知能力が高まり、計画、スケジュール作成、複数の業務の同時遂行、短期記憶の向上が可能となります。

最近、仕事の帰りにスポーツジムに通っている人を多く見かけますが、運動により、脳の疲れが取れ、リフレッシュできるからです。

 

そこで、認知能力の減退防止のみならず、記憶力を向上させるために、体と心の両方を鍛えましょう。

 

 

参考文献:

注1)Denise C. Park、a neuroscientist at the University of Texas at Dallas

http://vitallongevity.utdallas.edu/directory/view/category/faculty/denise-park

注2)Exercise training increases size of hippocampus and improves memory

http://www.pnas.org/content/108/7/3017.abstract?sid=68cb95f7-9654-4717-a9c5-14a0d7338c70

 

 

記憶障害                          memory loss

短期記憶                          short-term memory

認知的加齢                      cognitive aging

運動                                  exercise