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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

肺癌の初期では症状がなく、人間ドックや他の検査で見つかることが多い

肺癌の症状と徴候 **** 肺癌の症状と徴候 肺癌の症状や兆候は、癌の進行により変化する。肺癌が局所で増殖や浸潤が起こる。次に、肺癌がリンパ節及び隣接組織へ転移。最後に、肺癌が遠位に転移する。患者によっては腫瘍随伴性症候群が起こる。 肺癌の非…

肺癌は腫瘍遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、及び成長因子の変化により発症

肺癌の病理学 **** 肺癌は長い年月をかけて多くのステップを経て増殖する。タバコの煙などの発癌物質により遺伝子に変異が起こり、細胞増殖の正常な制御メカニズムが機能しなくなる。肺癌は腫瘍遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、及び成長因子の変化により発症す…

肺癌の危険因子

タバコだけでなく周囲の発癌物質に注意しなければ肺癌のリスクは無くならない **** タバコの喫煙と肺癌との関係 タバコの喫煙が肺癌の原因の約85から90%をしめている。タバコの煙には40種以上の発癌物質を含む。発癌リスクは1日に吸うタバコの本数、喫…

肺癌の種類と疫学 ― 癌死亡の男性第1位、女性第2位は肺癌

タバコを吸い続けていると、高齢になってから肺癌で苦しむことになる。 肺癌の種類 肺癌は気道上皮に生じる。肺癌は主に非小細胞性肺癌と小細胞性肺癌の2つのグループに分類される。小細胞性肺癌は肺癌全体の約85%を占める。この他の呼吸器系の癌として腺扁…

良性乳房疾患

良性乳房疾患と診断されても、時間の経過で乳癌に変化することがある **** 良性乳房疾患には乳房痛(痛みと圧痛)、乳腺炎(感染性と非感染性炎症)、外傷、及び良性腫瘍がある。乳房痛は乳房外に原因がある場合があり、心筋虚血、肺炎、胸膜炎症、食道…

乳癌検診 ― 乳房自己検査、臨床的乳房検査、マンモグラフィ

マンモグラフィで見逃される乳癌がある **** 乳癌検診として乳房自己検査、臨床的乳房検査、及びマンモグラフィ検査が行われている。 乳癌の早期発見の重要性が広く認識されており、臨床的乳房検査とマンモグラフィ検査が重要であり、これらを受診するこ…

乳癌予防 ― 手術、薬剤、生活習慣改善

乳房摘出しても乳癌リスクはなくならない **** 乳癌は死亡リスクが高いため、予防の関心が高まっている。現在行われている方法は手術、薬剤、及び生活習慣の改善である。 予防的乳房摘出と卵巣摘出 癌抑制遺伝子BRCA1又はBRCA2に変異がある場合、乳癌発…

癌の骨への転移

女性では乳癌、男性では前立腺癌が骨への転移が起こりやすい **** credit: 骨シンチグラフィ検査装置、東芝メディカルシステムズ 骨に転移する癌 癌が進行すると、癌は体の様々な臓器や組織に転移する。女性では、乳癌が、男性では前立腺癌が骨に転移し…

乳癌の支持療法

乳癌は治癒しても、様々な症状が出るため、長期にわたる医療サポートを受ける必要がある 骨の健康維持 乳癌において最も癌が転移する部位が骨である。患者で最も病状が強く現れる所が骨である。 ホルモン療法又は化学療法とともに、骨吸収阻害薬であるビスホ…

転移性乳癌の治療

癌の治癒から、症状の緩和、患者の生活を支持する療法への移行 **** ホルモン療法 転移性乳癌で最初に行われる治療がホルモン療法。ホルモン療法は良好な臨床実績をあげている。 ホルモン療法を受けるためには癌細胞のホルモン受容体が陽性であること、…

炎症性乳癌

乳房外観の異常は進行性の炎症性乳癌のサインかも知れない **** 炎症性乳癌とは 炎症性乳癌は稀であるが、進行が速い病である。癌細胞が乳房内のリンパ管の流れを止めてしまうため、乳房が膨れて、赤くなり、炎症を起こすからこの名前が付けられている。…

進行性乳癌と転移性乳癌

乳癌が進行した場合の治療は患者の病気の治癒ではなく、症状緩和が中心となる **** ステージIIIの乳癌 局所進行性又は外科切除不能なステージIIIの乳癌は乳癌全体の10%を占める。 ステージIIIの乳癌は大きな原発性腫瘍か、リンパ節又は皮膚又は胸壁への…

早期乳癌患治療後に必要な専門医によるフォローアップ 

乳癌が完治した後でも再発のリスクがあるため長期のケアーが必要 **** credit: ミクリガ池への長い階段 早期乳癌で局所療法及び全身療法を受けた患者は乳癌の再発防止のため長期にわたり専門医の診察と検査を受けなければならない。再発の可能性は癌治療…

コロニー刺激因子 ― G-CSFとGM-CSF

抗癌剤による減少した白血球を増加させ、感染症を防止する **** credit: コロニー刺激因子製剤フィグラスチム、SANDOZ コロニー刺激因子 癌治療のため化学療法を行うと、血球が減少する。白血球の減少は患者の感染のリスクが高くなる。 コロニー刺激因子…

補助化学療法は癌転移に対する保険である **** image: アクラシノン(日本で開発されたアントラサイクリン系の抗がん性抗生物質) 補助化学療法とは 補助化学療法は癌治療の一種であり、化学療法と放射線療法又は化学療法と外科手術が組み合わせである。…

初期乳癌補助全身療法としてのホルモン療法

潜伏している微小転移の治療 **** image: ホルモン療法薬タモキシフェン 初期乳癌の全身療法 補助全身療法は潜伏している微小転移癌を抑制又は死滅させる治療法。化学療法、ホルモン療法、生物学的療法、及びこれらを組み合わせであり、初期乳癌の局所療…

最新の放射線療法 ― 4次元放射線治療と定位放射線療法

正常な組織を害することなく、癌を短期に死滅させる **** credit: 4次元放射線治療装置Vero4DRT、三菱重工 放射線治療 放射線療法は癌細胞のDNAを直接破壊、又は遊離基を作りDNAを間接的に破壊して、癌細胞を死滅させる。普通の細胞と異なり、癌細胞は自…

乳房近接照射療法 ― 乳房部分照射療法

放射線治療が短時間で終わり、副作用も少ない **** credit: マンモサイト、MammoSite 乳腺腫瘍摘出後の放射線療法 乳腺腫瘍摘出術の後に通常、放射線療法が行われる。手術で除去できなかった癌細胞を放射線で死滅させ、乳癌再発を防止する。 乳腺近接照…

乳癌のための補助放射線療法

手術で取り除けない癌細胞を放射線で死滅させる **** credit: 放射線治療装置、Normal Noble, Inc. 補助放射線療法 腫瘍を摘出しても、癌細胞が潜んでいる場合がある。これら目に見えない癌細胞を死滅させるために行うのが補助放射線療法である。 補助放…

乳癌におけるセンチネルリンパ節生検

腋窩リンパ節の全摘はリンパ浮腫などの悪影響がある **** センチネルリンパ節 センチネルリンパ節の仮説によれば、腫瘍細胞は原発腫瘍から拡散した腫瘍細胞は1個又は数個のリンパ節に転移する。青色の染料又は放射線トレーサ又は両方を腫瘍の周囲の皮膚…

浸潤性乳癌の手術

医学の進歩により、早期の乳癌では乳房を温存でき、ほとんどの腋窩リンパ節を残すことができ、リンパ浮腫を免れることが出来る。 根治乳房切除術と非定型根治的乳房切除術 根治的乳房切除術(乳房組織、腋窩リンパ節、及び胸筋の切除)は長年に渡り乳癌治療…

早期乳癌の治療法

非浸潤性乳腺小葉癌は若い女性がかかりやすい。マンモグラフィで見つけにくいため、乳癌の進行が見過ごされてしまう。 **** credit: Mammomat, Siemens 乳癌の早期発見 乳癌への関心の高まりやマンモグラフィの普及により、乳癌と新たに診断される症例の…

乳癌のステージ、予後、及びマーカ

乳癌の治療効果も事前に分子レベルのマーカで予測可能 **** 乳癌のステージ - TNM分類 TNM分類では3つの基本要素から構成される。原発腫瘍(primary tumor = T)、所属リンパ節(regional node= N)、及び転移(metastasis = M)。添字で腫瘍の大きさ及…

乳房に異常を感じたら、乳癌の僅かな可能性でも完全に排除する

乳癌の症状と診断 credit: マンモグラフィ画像、UMMC 乳癌の発見 乳癌は通常マンモグラフィで病変として、又は乳房の状態の変化として検出できる。状態の変化としては、しこり(非対称の肥厚)、乳首からの分泌物、あるいは乳房又は乳首の形状の変化がある。…

エストロゲンと遺伝で女性は乳癌になる

乳癌発症のリスク要因 **** credit: gene, PHYS.ORG 乳癌とは 乳癌は乳房内の癌細胞が増殖して生じる。癌細胞は乳腺の内層又は乳管(乳管上皮)に生じる。癌細胞は無限に細胞分裂を繰り返して、異常増殖し、正常な組織を浸潤したり、他の臓器に転移する。…

経皮冠動脈形成術と冠動脈バイパス手術の比較

冠動脈形成術は安易に行えるが、冠動脈狭窄の再発リスクが高い **** 経皮冠動脈形成術又は冠動脈バイパス移植手術の選択は患者の病状と心臓及び冠動脈の状態により行われるが様々な問題がある。 経皮冠動脈形成術が行われる場合 患者に急性の冠動脈症候…

冠動脈バイパス移植手術の適応症

日本では、バイパス手術は経皮冠動脈形成術より安全で、合併症も少なく、より確実な手術である **** credit: 狭窄血管、Homeopathic Treatment 冠動脈バイパス移植手術 冠動脈バイパス移植手術は冠動脈の狭窄又は閉塞部を患者から採取した他の血管と入れ…

冠動脈バイパス移植術 ― 伏在静脈と内胸動脈

移植用の血管は体に備わっている **** credit: 内胸動脈、TERUMO 冠動脈バイパス移植手術 アテローム性動脈硬化による冠動脈狭窄は患者に病状を引き起こし、重症化すると死に到る。冠動脈狭窄は血管造影検査で判定でき、狭窄冠動脈の血流を迂回させる血…

経皮冠動脈形成術と薬物療法の比較

経皮冠動脈形成術は施術後に重大な心臓血管障害のリスクがあり、再狭窄も起こるが、薬物療法より高い効果が期待できる **** image: 心電図波形 経皮冠動脈形成術治療後のリスク 経皮冠動脈形成術の治療により患者は狭心症が解消し、生活の質の改善につな…

経皮冠動脈形成術後の再狭窄とアテローム血栓性疾患

再発と合併症防止のための医師の術後管理と患者自信による健康管理 **** credit: ロータブレーター、Boston Scientific 金属ステント対薬剤溶出ステント 金属ステントか薬剤溶出ステントの選択は患者の病状に基づいて決められる。金属ステントを使用した…

経皮冠動脈形成術後の再発と合併症のリスク

バルーン、金属製ステント、及び薬剤溶出ステント **** credit: バルーン拡張型ステント、北海道大学 治療後の冠動脈の再狭窄 経皮冠動脈形成術による治療後、冠動脈の狭窄が再発することがある。原因として2つ考えられる。1番目の原因は冠動脈の構造変…

経皮冠動脈形成術の適応患者、治療の成功率、及び合併症

患者のリスクを見誤ると重大な合併症につながり、死に至る **** credit: テルモPTCAカテーテルRX-4 適応患者 経皮冠動脈形成術による治療を行う前に、冠動脈造影検査により、患者の冠動脈の状態を調べる。この治療法が患者に適応出来るか否かの判定を適…

経皮的冠動脈形成術 ― 冠動脈閉塞根治術

冠動脈閉塞の標準の治療法 **** credit: 冠動脈とステント、Sutter Health 世界中の医療機関で採用 経皮的冠動脈形成術は短時間で治療が終了し、局部麻酔の使用と短い入院日数(1日)により患者の負担が少ない。世界の多くの医療機関で採用され、毎年200…

自然に触れれば思い悩むことが無くなる

病的反芻と前頭前野皮質の関係 **** 緑地を散歩すると心が和む。脳の働きが変化して、心の健康が向上する。 都会に生活していると、自然に触れる時間は非常に少なくなっている。 都会生活者は地方生活者と比較すると心配症、鬱病、その他の精神疾患に侵…

医療機関で受ける心臓病の検査

様々な検査方法により心臓の状態が非侵襲で調べることができる。 **** credit: オムロンポータブル心電計 心電図及び胸部放射線検査 心臓病が疑われる患者は必ず心電図と胸部放射線検査を受ける。心電図検査は脈拍数、律動、伝導異常、及び心筋虚血の特…

立ちくらみと失神の原因と傾斜テーブル検査

立ちくらみや失神は神経または心臓の異常で起こる credit: Tilt Table Testing, Johns Hopkins Medicine 立ちくらみと失神の原因 立ちくらみや失神は心拍出量の減少(徐脈性不整脈、頻脈性不整脈、左右心房流入・流出閉塞)、反射性血管運動安定性異常(血管…

動悸

動悸にはパニック性のものと心臓疾患によるものがある **** 動悸は不規則又は異常な心拍の感覚である。動悸は心臓に異常のない不整脈が原因であったり、心臓に構造的異常のある不整脈による場合もある。 動悸は症状が現れている時間と頻度、増悪因子、胸…

飲み残しの薬の安全な廃棄方法

薬は安全に廃棄しないと、人や動物を害したり、環境破壊につながる **** 飲み残した薬は薬品で処理してから下水に流しても良いものだろうか? 専門家は可能だと言う。しかし、薬は多くの種類があり、成分も異なっているため家庭で安全に廃棄することは困…

めまいの原因を特定する ― めまいとバーティゴ

何ら病気にかかっていない場合から重症な疾患の症状の場合まである **** めまいはそれ自体が病気ではなく、体に異常によるものと、よらないものがある。原因の特定、治療の必要性、及び治療法は症状が現れる状況により異なる。 食べ過ぎによるめまい あ…

ミソフォニア

普通は問題にならない音を聞くと不安や怒りが押さえられなくなる病気 **** 無害な音が人を怒らせ、不安に陥れる不思議な苦痛の症状をミソフォニアと呼ぶ。 ミソフォニア患者は物を食べたり、飲んだりしている音など特定の音により、脳の感情を制御する領…

呼吸困難

日常生活で息が苦しくなるときは心臓又は肺の異常である **** 呼吸困難は呼吸が苦しくなる臨床症状で、通常心臓血管又は肺疾患で現れる。体系的な検査により、ほとんどの場合、原因の特定が可能。 急性呼吸困難は心筋梗塞、心不全、重度の高血圧、心膜タ…

薬剤性食道炎と焼灼性傷害

ボタン電池の誤飲は早期に治療を受けないと食道癌のリスクがある **** 薬剤性食道炎は薬剤により食道に炎症が起こる疾患。 苛性酸溶液(アスコルビン酸及び硫酸鉄)、苛性アルカリ液(アレンドロン酸ナトリウム、ボタン電池)、高モル濃度溶液(塩化カリ…

乳房再建術で予期できない副作用が現れる

再建した乳房は無感覚になる **** 乳癌治療 乳癌を発症したり、遺伝子検査で乳癌のリスクがある場合は、乳房を失うことになる。患者は喪失感に苛まれることになる。近年、外科手術が飛躍的向上し、切除した乳房とほぼ同じ形状で乳房を再建することが可能…

人はなぜ睡眠が必要なのか?

眠ると嫌なことが忘れられるから **** 過去数年間、人間にはなぜ睡眠が必要なのかについて多くの研究が行われてきた。 睡眠についての様々な学説 ある研究者はエネルギーを蓄えるためだと言い、他の研究者は脳内の老廃物を除去するためだと言う。更に他…

胸の痛み

軽度の筋骨格系疾患から致死率の高い大動脈解離まで **** 胸の不快な症状や痛みは冠動脈疾患や心筋酸素消費量と供給量の不均衡による心筋虚血の重大な徴候である。胸が急に痛くなり、症状が持続する場合は急性心筋梗塞、不安定狭心症、又は大動脈剥離が…

循環器疾患の恐れのある患者とは

循環器疾患は早期の検査と治療で死を免れる **** 循環器疾患があると多様な症状や徴候が現れる。循環器疾患にかかっても症状が現れないこともある。循環器疾患は先進国で死因の上位を占めている。この疾患は注意深く早期に見つけ、症状や徴候を詳細に検…

腹膜癒着

開腹手術の合併症は時間が立ってから腸閉塞となって現れることがある **** 腹膜癒着が起こると、小腸閉塞を併発することが多い。腹膜癒着は開腹手術の合併症として起こる。腹腔内感染、虚血、及び異物により腹膜癒着のリスクが高まる。開腹手術を受けた…

腸重積 

小腸が大腸に嵌入して腸閉塞を起こす疾患 **** credit: 腸重積、Mayo Clinic 腸重積は腸の一部が腸の他の部分に引き込まれて生じる疾病で、腸閉塞を併発する。腸重積は小腸で生じるか、小腸が結腸に嵌入することによる生じる。腸重積は主に幼児に生じ、…

腸捻転

最大のリスクは加齢 **** 腸捻転の多くは(90%以上)S状結腸で起こるが、盲腸や横行結腸でも現れる。加齢が最大の発症リスク。腸捻転が腸間膜で起こると、腸閉塞を併発する。腸捻転患者の多くは慢性便秘、下剤の使用、大腸拡張歴がある。精神疾患や介護…

腹膜炎 ― 原因と治療のスピードにより致死率が大きく異る

腹膜炎が疑われるときは、患者を専門医療スタッフと設備の整った医療機関に救急搬送しなければ、命に関わる。 **** credit: Doctor Helicopter, Kojinkai **** 腹膜炎の分類 腹膜はなめらかな漿膜で腹腔及び骨盤腔を覆っている。腹膜で最も多い臨床上の…