医学よもやま話

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内科

胆石と腎臓結石の比較

食物繊維は胆石のリスクを低くするが、腎臓結石のリスクを高くする。 **** Photo: 食物繊維の過剰摂取は腎臓結石ができやすい 胆石 肝臓は消化を助けるために胆汁を作り出す。胆嚢は肝臓で作られた胆汁を蓄える働きがある。 胆石は胆汁に含まれている成…

体性痛と内臓痛の違い

体の表層の損傷による限局的な痛みと体の内部の組織損傷による非限局的な痛み **** 痛みとは 体の組織に損傷が起こると神経系が刺激を受け、脳が痛みを感じる。痛みは体性痛と内臓痛に分類される。 女性が男性より体性痛と内臓痛の両方の痛みがでやすい…

汗と寝汗の違い

汗は体温を下げ、寝汗は薬剤の副作用や病気や病態を表す。 **** Credit: “Shady Desert Sun”, Shady Mohamed 汗 汗は体を冷やすための体のメカニズムである。気温が上昇したり、スポーツをしたり、興奮したりすると汗がでる。 体から汗が過剰に出る状態…

脂肪肝と肝硬変の違い

肝細胞における脂肪の過剰な蓄積と、肝臓組織の瘢痕化による肝臓機能不全。 **** 脂肪肝 脂肪肝は肝臓内のトリグリセリドと他の脂肪の量が過剰になった病態である。 脂肪肝はそれ自体は有害な病態ではないが他の問題を引き起こす一過性又は長期の病態で…

腎実質性高血圧

慢性腎不全が引き起こす高血圧症。 **** photo: 人工透析機 疫学 二次性高血圧症の最大の原因が慢性腎不全である。慢性腎不全患者の85%以上で高血圧症が現れており、心血管疾患及び死亡の主因になっている。 病理 高血圧を引き起こすメカニズムは血漿量…

二次性高血圧症の原因の特定

手がかりと検査方法 **** 血圧値が高く、複数の薬剤で効果がない難治性高血圧の場合は、原因を調べる必要がある。特定の疾患が原因生じる高血圧症を二次性高血圧症とよぶ。この高血圧症の原因となる疾患には特定の手がかりと検査方法がある。 腎実質性高…

血圧測定 ― 血圧の正しい測り方と白衣性高血圧及び仮面性高血圧

家庭での血圧測定は治療の一部である。 **** photo: 24時間血圧計, エー・アンド・デイ 血圧測定 血圧は2回以上測定した平均に基づいて正常、正常高値血圧、高血圧に分類される。 血圧を測定するときは、5分間安静の後、患者は椅子に腰掛け、背中を椅子…

高血圧の症状 ― 無症状と高血圧クリーゼ

高血圧には症状が現れないが、高くなると命にかかわる合併症が起こる。 **** 高血圧症はサイレント・キラーと呼ばれており、適切な治療を受けなければ、患者は体に異常を感じることなく血管、心臓、及び腎臓が損傷する慢性疾患を引き起こす。高血圧症が…

血管再構築 ― 外側再構築と内側再構築

高血圧により血管の構造が変化する。 **** photo: オムロン電子血圧計 血管の再構築とは血管壁の肥厚に伴う内腔狭窄に対し、血管内腔を維持し血液を効率的に供給する血管の構造変化である。血管壁は血行力学環境による変化を受ける。この血管壁の変化は…

血圧変動の生活習慣因子と遺伝因子

高血圧の主要な原因は肥満と、塩分過剰摂取、それと遺伝である。 **** photo: タニタ体重計 血圧変動の生活習慣因子 高血圧症を発症させる最も重要な生活習慣因子はカロリーと塩分摂取である。 カロリー過剰摂取による肥満 高血圧症の有病率は体脂肪率と…

高血圧症の病理 ― 一次性高血圧と二次性高血圧

高血圧の原因はカロリー、塩分、それとアルコールの過剰摂取だけではない。 **** 一次性高血圧症 高血圧症患者の90から95%で単独の可逆的な原因が特定できないため、一次性高血圧症という言葉が使われている。 しかし、一次性高血圧症患者の大部分では…

若者と高齢者における高血圧症の違い

収縮拡張期高血圧と収縮期高血圧 **** photo: ゴムまり 先進国では、収縮期血圧は加齢による上昇する。高齢になるとほとんどすべての人(90%以上)が高血圧症になる。加齢による血圧上昇は人間の生理に基づくものではない。発展途上国では、カロリーや…

高血圧症治療の問題点

高血圧症の行き着く先は冠動脈疾患と脳卒中 **** photo: オムロン電子血圧計 高血圧症は収縮期血圧と拡張期血圧が140/90mmHg以上であると定義されている。 高血圧症治療の問題点 しかし疫学データによれば、115/75mmHgの低い収縮期血圧と拡張期血圧で…

めまいの原因を特定する ― めまいとバーティゴ

何ら病気にかかっていない場合から重症な疾患の症状の場合まである **** めまいはそれ自体が病気ではなく、体に異常によるものと、よらないものがある。原因の特定、治療の必要性、及び治療法は症状が現れる状況により異なる。 食べ過ぎによるめまい あ…

喉の痛み ― ウイルス性、細菌性、非感染性の違い

喉の痛みが取れないときは、風邪以外の疾患を疑う **** 喉の痛み(咽頭炎) 喉の痛みは咽頭を保護する粘膜の炎症により現れる(咽頭炎)。喉の痛みは様々な原因で起こるが、主な原因として風邪やインフルエンザがあげられる。喉の痛みは感染性と非感染性…

インフルエンザ性肺炎、RSV、鳥インフルエンザ、SARS

インフルエンザ性肺炎 持病のある患者や介護施設入所者で特に適切なワクチン接種をしていない患者では呼吸器感染の鑑別診断においてはインフルエンザ性肺炎を考慮する必要がある。 RSV 呼吸器合胞体ウイルス(RSV)やパラインフルエンザウイルスはこれまで主…

肝臓病の画像検査と生検

最新の画像検査法では合併症のリスク無く良好な診断結果が得られる。 **** 超音波検査 一般に肝臓病の検査には腹部単純X線写真の代わりに超音波検査が行われます。超音波検査では肝実質組織のびまん性異常(例えば、急性ウイルス性肝炎)、非アルコール…

目視による肝臓病の診断

患者の腹部をすぐに触診するのではなく、病気の重要な手がかりを確実に目視する必要がある。 **** 全身の状態 肝臓病が疑われる場合は、目視で得られる肝臓病の重要な手がかりを逃してはなりません。患者に黄疸、筋肉萎縮、皮膚紅斑、腹部膨満、及び末梢…

肝臓病血液検査

医師が血液検査項目を誤ると、疾病が見逃されてしまう。 **** 肝臓病の検査は次の2種類に分類されます。1番目は細胞内の酵素の外部流出などの細胞の損傷を表す検査、2番目が肝臓の実際の機能を測定する検査です。 credit: Blood Test Careme 肝臓は重…

肝臓病の症状

肝臓の状態が気になるようになったら、手遅れの場合が多い。 **** 肝臓病の多くの症状は疲れやすさなど非特異的な症状です。鑑別診断で肝臓病と診断されなければ、症状が肝臓病によるものであるとわかるまでに、時間がかかってしまいます。 患者に自覚症…

肝臓の働きと肝臓疾患

肝臓の機能、血流、胆管系との関係から、肝臓疾患は多様な形態で発症する。 **** 肝臓の働き 肝臓は多くの重要な機能があります。消化した食べ物の代謝、アミノ酸からタンパク質を産生、服用した薬剤の無毒化、腸から吸収された窒素含有物質を尿素に変換…